Appleはプライバシーとセキュリティに特に注力しており、最近のmacOSではその様子が顕著にみられます。 改善はしているものの、macOSはブラウザハイジャッカー、アドウェア、その他のマルウェアに対して依然として脆弱性があります。 Safariブラウザが奇妙な動作をしていると感じる場合、ウイルスの感染や何かしらの問題が発生している可能性が非常に高いです。
このウイルスはトロイの木馬ほどコンピュータに深刻な被害を与えるものではありませんが、潜在的なセキュリティリスクをもたらすため、早急に削除することをおすすめします。 この記事では、Safariウイルスとは何か、完全に削除する方法、および考えられる危険性からお使いのMacを守る方法を説明します。
Safariにはウイルス保護機能がありますか?
簡単に言えば、ありません。 MacOSには多層的なマルウェア保護機能があり、Safariには追跡防止ツールが搭載されていますが、これだけではMacをウイルスから完全に守るには不十分です。 ただし、Safariではプライベートブラウジングモードを使用することで悪意のあるウェブサイトへのアクセスを防止したり、プライバシーを向上させることができます。
Safariウイルスとは?
MacにおけるSafariウイルスとは、Mac純正ブラウザSafariを標的とするブラウザハイジャッカーを指します。 この種類のウイルスは、Webトラフィックを生成し、不審なWebサイトへのセールスや集客の為に使われています。
どのようにしてSafariがこのウイルスに感染しているかわかるでしょうか? 主な症状はこちらです:
- 広告が必要以上の頻度や、普通はありえない場所に表示される
- 偽のアップデートやソフトウェアを宣伝するポップアップやバナーが定期的に表示される
- ホームページが知らぬ間に異なるページにリダイレクトされる
- 検索結果でクリックしたリンクが、怪しげなサイトや悪意のある可能性のあるサイトにリダイレクトされる
- ブラウザに見覚えのない機能拡張が表示される
- コンピューターのパフォーマンスが低下する
このウイルスは、Adobe Flash Player を更新したり、問題を解決するのに役立つ他のプログラムをダウンロードを要求することがあります。 しかし、このような警告が出たとしても、ブラウザに問題があるとは限りません。
しかしこれら兆候が見られる場合、ご利用のMacはSafariウイルスに感染している可能性があります。 このウイルスによって、Safariでの快適なブラウジング体験が悪夢に変わる可能性があるので、十分に注意していきましょう。
ウイルス?または機能拡張?
_1623336015.png)
Safariウイルスは、機能拡張を装ってMacに入り込むことが多いです。 2021年、セキュリティライターで研究者のPatrick Wardle 氏は、以前「Pirrit Mac adware」という名前だったGoSearch 22 という機能拡張が戻ってきたと報告しました。 現在は、Appleシリコンを搭載した新しいMacをターゲットにするため、新しくなっています。

お使いのMacからSafariウイルスを取り除く方法
Safariウイルスを除去する方法には、手作業と自動の2つの方法があります。
マルウェアの痕跡を自動的に完全除去する
MacからSafariウイルスを完全に削除するにはどうすれば良いのでしょうか? 安全性を確保するためにSafariウイルススキャンを実行し、Macへの危険な脅威が残ってないことを確認するべきです。 これには、Mac関連の脅威を素早く検出し、ユーザーデータの取得を防止できるCleanMyMacの利用がオススメです。 これはフォルダごとにスキャンを実行して疑わしいアクティビティをブロックし、ウイルスを見逃さないようにします。
CleanMyMacでSafariのウイルスを削除する方法はこちらです:
- CleanMyMacの無料トライアルを始める。
- サイドバーから「セキュリティ保護」に進みます。
- 「スキャン」ボタンをクリックして、行いたいスキャンの種類 (クイック、バランス、ディープ) を設定します。
- このツールによってMacからウイルスが検出されなければ、Macが安全である旨が表示されます。
- 何か検出された場合には「削除」をクリックします。

CleanMyMacのオススメなポイントの1つは、これはバックグラウンドでコンピューターをスキャンして、何か有害なものを見つけた時にすぐにユーザーに通知してくれることです。
Safariウイルスを手作業で削除
手作業でウイルスを削除したい場合は、以下の手順に従ってください。
手順1: Macから悪意のあるアプリを削除する
- アプリケーションフォルダに移動して、不審なソフトウェアを探します。一見まともなアプリに偽装している可能性もあるので、ダウンロードした覚えのないものや、ウイルスによる症状が出る前に最後にダウンロードしたプログラム等を確認しましょう。
- ウイルスを発見したら、それをゴミ箱にドラッグして空にします。
- Finderから 移動 > フォルダへ移動 を選択します。
- 以下のフォルダに移動して、そのブラウザハイジャッカー関連のファイルだと思われるものをすべて削除します:
/Library/LaunchAgents
/Library/Application Support
~/Library/LaunchAgents
/Library/LaunchDaemons
/Users/Shared/
手順2: 見覚えのない機能拡張の削除
- メニューバーの「Safari」メニューから「設定」を選択します。
- 「機能拡張」のタブをクリックします。
- そこに存在しないはずだったり見覚えのない機能拡張を探します。 何か見つかったら、それらを選択し、アンインストールボタンを押して削除しましょう。
手順3: ホームページ設定と検索エンジン設定の確認
- 「一般」タブを開き、「ホームページ」の枠に希望のウェブサイトを入力し、「現在のページに設定」ボタンをクリックします。
- 同様の流れで、検索タブからお好きな検索エンジンを選択します。
ユーザーアカウントを変えても問題がない人向け:最も簡単にウイルスから逃れる方法
この方法はあまり知られていませんが、コンピュータウイルスに対抗するための最も効果的な方法があります。 それはMacの管理者以外のアカウントを作成・使用することです。
ほとんどのウイルスは管理者権限を乗っ取り、好きなように操作できるように設計されています。 しかし、お使いのアカウントが、管理者権限を持っていなければ、不審なことを行える範囲が最小限になります。
- 「システム環境設定」から「ユーザーとグループ」を選択します。
- そこで通常ユーザーアカウントを作成し、そちらを使用するようにします。
Safariウイルスからお使いのMacを守る方法
Safariのポップアップウイルスの止め方がわかったところで、そもそもポップアップを防ぐための方法もあります。Safari上で「警告!ウイルスが検出されました」という警告を表示されないようにするには、 以下の方法を行ってみましょう。
- 訪問するウェブサイト、ダウンロードするファイル、インストールするアプリに注意する。
- サードパーティのソフトウェアダウンローダーやインストーラーの使用を避ける。不審なプログラムが含まれていることが多くあります。 また、海賊版ソフトウェアは使用せず、ダウンロードするアプリが信頼できる開発者からのものであることを確認しましょう。
- また警告は無視するのではなく、表示された時に対処するのが良いでしょう。
- macOSを常に最新の状態に保ちましょう。「システム設定」 > 「一般」 > 「ソフトウェアアップデート」で自動更新を有効にできます。
- 定期的にマルウェアチェックを実行しましょう。 CleanMyMacのリアルタイムマルウェアモニターをおすすめします。 この機能は、マルウェアスキャンを実行しなくても、すべての種類の脅威を自動的に排除するよう設計されています。 この機能をバックグラウンドで動作させることで、Macを常にクリーンで安全な状態に保つことができます。
- Macのバックアップを定期的に取る。 「システム設定」 > 「一般」でTime Machineのバックアップを設定できます。 万が一ウイルスによってデータが暗号化された場合でも、バックアップを使って復元できます。
- 信頼できる広告ブロッカーをインストールし、マルウェアを含む可能性のある広告が表示されないようにしましょう。 安全性を確保するために、App Storeからインストールするのも大切です。
よくある質問
Mac Safariウイルスの感染による潜在的なリスクはなんですか?
ブラウザハイジャッカーとして、Safari ポップアップウイルスは潜在的に望ましくないアプリ(PUA)として分類されています。 悪意のあるプログラムがMacを攻撃すると、ブラウザの設定を変更し始めるため、このウイルスを持つ主な危険はウェブの追跡とデータの漏えいだと言えます。 Safariウイルス詐欺は、個人情報 (IPアドレス、位置情報、検索クエリなど) を収集して、それらが第三者に共有されることです。 これにより、プライバシーやデータセキュリティに関連する深刻な問題が発生する可能性があります。
MacがSafariウイルスに感染する原因は?
一般的にSafariウイルスはユーザーが誤ってインストールしてしまうことが多いです。 具体的に言うと、クリックされるとウイルスをダウンロードするために開発されたスクリプトを実行するポップアップ広告、偽の Flash Player インストーラー、トレントファイルのダウンロード、フリーウェアのインストーラー(バンドル)などが挙げられます。
Safariウイルスに感染しないためには?
マルウェアを回避する最も簡単な方法は、リンクのクリック、ウェブサイトを訪問したり、サードパーティ製アプリをインストールしたりする際に一呼吸して、慎重になることです。バンドルされているソフトウェアのインストールを避けるには、設定をとりあえずスキップするのではなく、カスタムインストールを選択することが重要です。