では、macOS Tahoeにアップグレードを行うべきでしょうか? これは今、インターネットの至る所で見聞きする議論です。 この記事を読んでいるのであれば、おそらく「今すぐアップグレード」をクリックすべきか判断しようとしているところでしょう。
私はmacOS Tahoeを1か月以上使用していますが、その答えは「YES」や「NO」のように単純ではありません。 これは、ご利用のMacのモデルや用途、そして早期導入に伴ういくつかのリスクに対処する覚悟があるか次第です。
互換性のあるMacのモデルであったり、アップグレードすべきユーザーと、すべきでないユーザー、そして私が実際に体験したメリットとデメリットの両方について詳しく説明していきます。 それではご覧ください。
MacとmacOS Tahoeの互換性
アップデートを検討する前に、現在ご利用のデバイスと互換性があるかを確認する必要があります。

Apple公式によるモデル一覧はこちらです:
- Appleシリコン搭載のMacBook Air:2020年以降のモデル
- Appleシリコン搭載のMacBook Pro:2020年以降のモデル
- Mac mini:2020年以降のモデル
- MacBook Pro:16 インチ、2019年以降のモデル
- iMac:2020年以降のモデル
- Mac Studio:2022年以降のモデル
- Mac Pro:2019年以降のモデル
- MacBook Pro:13 インチ、2020年、Thunderbolt 3ポート×4
これら以前のバージョンをご利用の場合には、アップデートが表示されなかったり、パッチを適用しないとインストールされません。
私はこれを2021年モデルのMacBook Proで実行しており、現在は概ね安定して動作しているものの、特にネットワークと起動の信頼性に関して、初期段階でいくつかの問題がありました。
macOS Tahoeにアップグレードするべき?
では、この疑問を詳しく見ていきましょう。 実際の使用状況と内部の変更点に基づいて、アップグレードを行うべき7つの理由と、まだ待つべき2つの理由をまとめました。
macOS Tahoeにアップグレードすべき7つの理由
1. 美しいLiquid Glassデザイン
macOS TahoeではLiquid Glass (リキッドグラス) と呼ばれる新しいビジュアルスタイルが導入されています。 まだ耳にしたことがないかもしれませんが、これは単なるUIの改良だけではなく、実際にシステムが軽くなったように感じられるものです。 全体的にさりげない半透明の効果によって、一度気づけば忘れられなくなります。 個人的に、これまでのmacOSのバージョンは少し立体感に欠ける感じがするようになりました。

2. コントロールセンターとメニューバーのカスタマイズ性向上
コントロールセンターとメニューバーに表示される内容をカスタマイズできるようになりました。サードパーティによるアプリのコントロールもサポートされます。
3. Apple Intelligenceで再設計されたSpotlight
Spotlight検索が完全にグレードアップしました。 標準で使えるクイックアクションに加えて、アプリ、ファイル、ショートカット、クリップボードといったカテゴリ検索や、自分で設定できるクイックキーコマンドも用意されています。さらにApple Intelligenceとの統合が強化され、作業の自動化やコンテンツ要約もスムーズに行うことができます。

4. アプリ全体にわたるApple Intelligence
Apple Intelligenceは、メッセージやFaceTime通話での翻訳に対応し、要約や画像生成といった作業を助けるAIによるショートカットも使えるようになり、macOS Tahoeにしっかりと溶け込んでいる印象です。
5. 新しい内蔵アプリ:電話、ゲーム、ジャーナル
TahoeではMacに電話アプリが追加され、連携機能を利用して通話を受けたり、連絡先を管理したり、着信の確認ができるようになりました。 また、ゲームオーバーレイを搭載したゲームアプリでは、ゲーム中にチャットしたりシステム設定を調整できるほか、macOSで初めてのジャーナルアプリも利用できます。
6. ライブアクティビティと連携機能の進化
Macではライブアクティビティにより、フライトの運行状況やタイマーといった情報をメニューバーにリアルタイムで表示できるようになりました。 また、電話アプリとメッセージもデバイス間でよりスムーズに同期されるようになっています。
7. アクセシビリティとパーソナライズの強化
アプリのアイコンに好きな色をつけたり、フォルダを色分けしたり、絵文字を追加して見た目で整理できるようになりました。 さらにmacOS Tahoeでは、システム全体で使える拡大鏡や読み上げ機能、点字サポートなども加わり、誰にとってもより使いやすいOSへと進化しています。
さて、macOS Tahoeにアップグレードすべき理由をすべて説明しました。 では、デメリットはどうでしょうか?
アップグレードを待つべき2つの理由
1. システムのバグが残っているリスク
macOS Tahoeにはバグがいくつか残っています。たとえば、スリープからの復帰後にWi-Fiが切れることや、環境によっては起動ループに陥るケースもありました。 私も実際に両方を体験しました。 直すことはできましたが、それなりに時間が掛かりました。 仕事で常に安定した稼働が必要な場合には、修正パッチが出るまで待った方が無難かもしれません。
2. 古いオーディオ機器やUSB周辺機器が使えないリスク
古いオーディオインターフェースやUSB-MIDI機器、レガシードライバを使っている場合、macOS Tahoeでうまく動かない可能性があります。 Appleはシステム拡張のセキュリティを厳しくしていて、メーカーによっては対応ドライバがまだ提供されていません。 実際、アップデート後にデバイスが認識されなくなったり、ドライバを入れ直さなければならなかったという報告もあります。 周辺機器が多い環境であれば、少し待ってからアップデートをした方が安心です。
macOS Tahoeにアップグレードする前に
メリットがデメリットを上回ると判断した場合、覚えておくべき重要なポイントがあります。 システムをきれいに整えておくことで、アップデート後のトラブルを軽減することができます。作業を始める前に、少しだけ時間をかけてMacの準備をすると安心です。
私はアップデートを行う前に、
CleanMyMac
の「パフォーマンス」機能を用いて、いくつかの重要なメンテナンスタスクを実行し、Macを最適な状態にしました。こちらがその手順です:
- CleanMyMacの無料トライアルを開始 — 実際の使い心地を7日間体験することができます。
- アプリを開いて「パフォーマンス」>「スキャン」を選択します。
- 「全てのタスクを表示」をクリックします。
- 項目を選択して「実行」をクリックします。


スムーズにインストールしたいのであれば、2025年現在は数年前よりもメンテナンスツールの重要性が増しているので、このステップを省略すべきではありません。
以上になります。 これがmacOS Tahoeにアップグレードするべきかについての私たちの結論です。 Macが対応モデルであり、古いソフトやハードに依存していないのであれば、アップグレードを行うべきでしょう。 私自身のアップグレードは完璧ではありませんでしたが、後悔はしていません。 今回は機能がより考え抜かれています。 そしてOSも軽くなったように感じます。 現実的な問題のほとんどは、クリーンアップとメンテナンスで解決することができました。