IPhoneのカメラ性能の成長はすざましく、誰もがプロのような写真を撮れるようになりました。しかし、性能が上がったことによるデメリットもあります。 それは、写真の高解像度化が進み、一つ一つの写真データ量が多くなったため、多くのスペース容量を占めてしまい、iCloudでも対応しきれなくなることがあるということです。

この記事では、iPhoneの容量を整理して、デバイスをスッキリさせる方法について紹介します。


iPhoneのストレージ容量がいっぱいな理由は?

お使いのiPhoneは本当に必要なファイルでいっぱいになっている可能性もあります。 何がどのくらいの容量を使用しているのかを知るために、実際に何があるかを確認することが大切です。 ここでは、iPhoneストレージを確認・管理する方法を紹介します:

「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」に進みます。

  • すると上部に、残り容量・使用容量・使用状況を色分けしたバーが表示されるかと思います。 最も大きなカテゴリは写真とアプリであることが多いですが、人によってその比率は異なります。
  • その下では、アプリのリストを容量順で見ることができます。 アプリを選択してみると、そもそものアプリ容量と、そのアプリが保存しているファイルやデータ量を知ることができます。

iPhoneの使い方によっては「写真」アプリの容量が大きくなり、多くの写真やビデオが確認できるかもしれません。 ゲームやSNSアプリが多くの容量を占めている人もいるでしょう。 これから紹介する方法は、アプリやiPhoneの使い方に関係なく、iPhoneの容量を解放することができる6つの簡単なステップを紹介していきます。


iPhoneで空き容量を確保する方法

iPhoneには、不要なものがたくさん保存されている場合があります。 それは良いサインでもあります。 なぜなら、不要なものをしっかりと削除してあげることで、かなりの容量を確保できるからです。 ここでは、iPhoneの容量をクリアにする方法を順を追って紹介していきます。

    ステップ1: 写真ライブラリを綺麗に

    iPhoneのストレージを確認したことがある人なら、何が容量を多く圧迫しているのか分かるでしょうし、それが写真アプリであることが多いということも知っているでしょう。 もちろん思い出の詰まった写真ライブラリーすべてを消去することはできませんが、整理できるものはあるでしょう:

    • 重複した写真(2回ダウンロードした写真など)
    • 似ている写真(たくさんの写真の中からお気に入りの一枚をピックアップ)
    • もう必要でないスクリーンショット

    写真ライブラリから一つ一つ見ていき、削除することも可能ですが、CleanMy®Phone のようなクリーナーアプリをしようするのがおすすめです。

    このアプリを使ってiPhoneのストレージを解放する方法をご紹介します:

    1. CleanMy®Phone をダウンロードして開きます。アプリを開いたら、写真へのアクセスを許可しましょう。こちらは、アプリが重複写真を見つけるために必要で、写真やデータが第三者に見られることはありません。
    2. 次に、そしたらお掃除機能を実行しましょう - すぐにすべての不要な画像を検出してくれるる機能で「スキャン」をタップしましょう。
    3. スキャンが完了すると、以下のカテゴリが表示されます:スクリーンショット、重複、ぼかし、アプリフォルダ、画面録画、TikTok動画などです。 ここにスクリーンショット、不鮮明な画像、その他の不要かもしれないと判断された写真が表示されます。
    4. それぞれのカテゴリを見ていきましょう。 すべての写真が削除対象として選択されていますが、必要なものは選択を解除できます。 1つのカテゴリーを終えたら、「閉じる」ボタンをタップし、残りのカテゴリーについてもこのプロセスを繰り返しましょう。
    5. 選択された写真をすべてチェックしたら、「クリーン」>「削除」をタップすることで削除が可能です。

    CleanMy®Phoneは、整理機能もあり、簡単に似ている写真を検出することもできます。 似たような写真のセットは、旅行・食べ物・ペット・ポートレート・テキスト等のカテゴリーに分類されます。 そしてそれぞれのカテゴリーで似ている写真とそうでない写真を見ることが可能です。 あまり質の良くない(ブレているなど) 写真はすでに削除対象として選択されていますが、選択を外すことも可能です。 選択が完了したら一気に対象の写真を削除することが可能です。

    このように一気に写真の整理を行うと、写真ライブラリの容量が数ギガバイト縮小され、デバイスの容量が空きます。


    ステップ2: ブラウザキャッシュの削除

    iPhoneを使ってSafariやChromeでウェブブラウジングを多くする方は、iPhoneが不要なキャッシュやその他のデータを保存している可能性があることを頭に入れておきましょう。 また、ブラウザのキャッシュをクリアするだけで、驚くほど多くの容量を確保できる場合があります。

    Safariブラウザのキャッシュを削除する方法はこちらです:

    1. 設定に進みます。
    2. Safariを見つけます。
    3. 「履歴とウェブサイトのデータを消去」をタップします。

    Chromeをメインで使っている場合は、こちらのやり方でキャッシュを削除できます。

    1. Google Chromeアプリを開きます。
    2. オプションから「設定」を開きます。
    3. 下にスクロールしていき、「プライバシーとセキュリティ」という項目を見つけます。
    4. 「閲覧データの消去」をタップします。
    5. 消去するデータを選択し、「閲覧データを消去」をタップします。

    ステップ3: アプリのキャッシュやその他のデータを消去

    ブラウザと違って、ほとんどのアプリはキャッシュやログインデータなどの保存データにアクセスすることができません。 しかし、iPhoneストレージのリストの一番上にある各アプリをタップすると、そのアプリには数ギガバイトのいわゆる「書類とデータ」という項目があることに気づくでしょう。 iPhoneのストレージを増やすために、アプリのデータを消去する方法をご紹介します:

    1. 始める前に、様々なアプリのログイン方法やパスワードを覚えているか、どこかに保存してあることを確認してください。
    2. 「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」で、リストの一番上にあるアプリを選択しましょう。 これは多くの場合、FacebookやSnapchatのようなソーシャルメディアアプリ、メッセンジャー、またはYouTubeやSpotifyのようなコンテンツアプリであることが多いです。
    3. 「Appを削除」をタップします。
    4. App Storeにアクセスし、アプリを再インストールします。

    残念ながら、これが大半のアプリのキャッシュやその他のアプリデータをクリアする現在実行可能な唯一の方法です。


    ステップ 4. メッセージの添付ファイルを削除する

    メッセージで送ったり送られたりするものはテキストだけではありませんよね? ミーム画像や、GIF、セルフィーや、ショートビデオなどをさまざまなファイルを送受信していると思います。 写真アプリに保存されていなくても、これらのコンテンツはすべてiPhoneに保存されます。

    ここでは、メッセージの添付ファイルをすべて削除して、iPhoneのメモリを節約する方法を紹介します:

    1. 「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」に進みます。
    2. 下にスクロールして「メッセージ」アプリを見つけ、タップします。
    3. そこには「写真」や「その他」などのリスト表示されるはずです。 一番スペースを占めているカテゴリーをタップします。 「トップの会話履歴」では、添付ファイルだけでなく、行われたやり取りすべてを削除することになります。 そうしたくない場合は、写真とその他のコンテンツのみを見ていきましょう。
    4. 右上の編集をタップします。
    5. 削除したい添付ファイルをすべてマークしていきます。
    6. ゴミ箱アイコンまたは「削除」をタップしましょう。

    たったこれだけです! スペースを多く支配する添付ファイルがこれで綺麗になりました。


    ステップ 5. オフラインのコンテンツを消去

    音楽、ビデオ、ポッドキャストなど、毎日たくさんのコンテンツを消費しているかと思います。 地下鉄や長時間のフライト中に再生できるようにオフラインで保存しておくこともあると思いますが、それが結構な量になっていることもあります。

    その結果、YouTube、Netflix、Spotifyといったアプリが、それぞれ数ギガバイトのiPhoneストレージを消費していることもよくあることです。 もうしばらく前に保存して必要のないコンテンツをiPhoneに留めておく意味はほとんどないと思います。

    Netflixから見ていきましょう。 iPhoneに保存したNetflixの映画やドラマを削除する方法をご紹介します:

    1. Netflixのアプリを開きます。
    2. ダウンロードに進みます。
    3. 右上のプロフィールアイコンをタップします。
    4. 赤いXをタップしてビデオを削除していきましょう。

    次はYouTubeも見ていきます。 以下の手順に従って、 YouTubeのオフライン動画を削除していきましょう:

    1. YouTubeアプリを起動します。
    2. 「ライブラリ」>「ダウンロード」と進みます。
    3. ダウンロードした動画の横にある3つの点をタップします。
    4. 「ダウンロードから削除」をタップします。
    5. 各動画でもその動作を繰り返しましょう。

    Spotifyでのオフラインのプレイリストやポッドキャストも以下の手順で削除していきましょう:

    1. Spotifyを開きます。
    2. 「ライブラリ」>「ミュージック」>「プレイリスト」と進みます。
    3. ダウンロードしたプレイリストは緑の矢印でマークされています。 そのようなプレイリストを見ていきましょう。
    4. プレイリスト名の下にある緑色の矢印アイコンをタップします。
    5. 確認のポップアップが表示されたら、「削除」をタップします。
    6. オフラインで保存されているポッドキャストがあれば、それを繰り返していきます。

    また、PodcastやApple Music、その他使っているエンターテイメントアプリの中も見ていきましょう。 不要になったオフラインコンテンツをすべて綺麗にしてみると、iPhoneストレージがどれだけ回復したか分かると思います。

    ステップ6: Appleのおすすめを実行

    iPhoneを使って写真やビデオを撮っていると、あっという間にストレージが占領されていきます。 Appleはこの問題を認識しており、iPhoneのストレージを最適化するのに役立ついくつかできることを提案しています。 Appleの推奨事項にアクセスするには、「設定」>「一般」に進みます。 ここで「iPhoneストレージ」をタップし、データを計算が終わるのを待ちましょう。 Appleが独自でおすすめの対処方法を紹介してくれます:

    • 写真の最適化

    このオプションを使うと、フル解像度のメディアファイルをiCloudに保存しながら、小さいサイズの写真やビデオをiPhoneに残すことができます。 そうすることで、必要な時に高画質の写真をクラウドから読み込むことができ、デバイスに保存される容量も減ります。

    • 使わないアプリケーションを「アプリを取り除く」処理

    毎日使うわけではないが、iPhoneから完全に削除したくないアプリがある場合は、「アプリを取り除く」を活用しましょう。 「アプリを取り除く」機能はiPhoneからアプリを削除しますが、アプリに関連するすべてのドキュメントとデータは保持されます。 そのため、そのアプリを使いたい時はいつでもすぐにダウンロードすることができます。

    • 古いチャットを自動削除

    「メッセージ」アプリを使ってテキストを送ると、長期間にわたってたくさんのデータが蓄積されている可能性があります。 自動削除をオンにすれば、1年以上前の会話や添付ファイルをiPhoneから自動で消去することができます。


    iPhoneのストレージがいっぱいになるのを防ぐ方法

    クローゼットや収納などと同じようにiPhoneも使っているといっぱいになってくるのは仕方のないことです。 しかし、限られたストレージをより賢く管理し、頻繁に大幅な整理をしなくても済むようにするためにできることがあります。

    写真やビデオを別の場所に保存

    せっかく整理しても、「写真」が多すぎてiPhoneの容量を圧迫している可能性があります。 そんな場合はどうしたら良いでしょうか? 写真やビデオをパソコンやクラウドに転送しましょう。

    iCloudのようなオンラインストレージにiPhoneの写真をアップロードしていくのがおすすめです。 iCloud Photosは、あなたが撮影したすべての写真とビデオを自動的にクラウドに同期するので、どのデバイスからでもライブラリにアクセスでき、とても便利です。 ただし、iCloudのストレージは一定の容量を超えると有料です。

    iCloudに写真をあげる方法はこちらです:

    1. iCloud.comアカウントにサインインします。 Apple IDと同じである必要があります。
    2. デバイスの「設定」から「写真」を選択します。
    3. iCloud写真をオンにします。

    これで写真は自動的にiCloudに同期され、iPhoneではなくiCloudの容量を使用してくれます。

    役立つ情報

    Macを持っている場合、Phoneを接続し、すべてのメディアファイルをMacに同期させることも可能です。 そうすればiPhoneから元のデータ削除することができます。 iPhoneと写真を同期すると、一部の写真がMacにキャッシュされます。 このキャッシュは、同期が完了した後もディスクのスペースを占有するので、綺麗にするのを忘れないようにしましょう。 CleanMyMac Xのような便利アプリを使えば、iOSの写真キャッシュを簡単に削除することが可能です。 数回のクリックだけで、Macからすべての不要ファイルを削除できます。


    HDR撮影時の写真の重複保存を無効にする

    iPhone Xやそれ以前のモデルでは、HDRで写真を撮影すると、iPhoneには元の写真と処理後の写真の2枚が保存されます。 この重複保存を無効にすれば、iPhoneのストレージを大幅に節約できます。 以下の手順を実行しましょう:

    • 「設定」から「カメラ」を選択します。
    • 通常の写真を無効にしましょう。

    メッセージの無期限保存をオフ

    標準設定で、iPhoneはあなたが送受信したすべてのメッセージを永久に保存することになっています。 数年前の会話を読みたいときには便利ですが、近しい友人が毎日15個のミームを送ってくるような場合、それをすべて保存していても意味がありません。

    メッセージの無期限保存のオフは、以下の手順でできます:

    1. 「設定」を開き、「メッセージ」を開く。
    2. 「メッセージ履歴」までスクロールダウンし、「メッセージの保存期間」をタップします。
    3. 30日または1年を選択しましょう。
    4. 古いメッセージを削除するかどうかのポップアップメッセージが表示されるので、「削除」をタップして進みます。

    ビデオの解像度を下げる

    iPhoneでは4Kビデオを撮影できますが、高解像度のビデオは膨大な容量を消費します。 普段使いであれば1080p HD、60fpsのビデオ録画設定で十分かもしれません 。

    1. 「設定」>「カメラ」に進みます。
    2. 「ビデオ撮影」という項目を開きます。
    3. 1080p HD / 60 fpsを選択しましょう。

    iPhoneストレージがいっぱいです。というメッセージに対処するための方法を紹介してきました。 この記事を参考にして、iPhoneストレージ問題に悩まされることのないようになりましょう!