AppleのiCloudは、macOS、iOS、iPadOSの中核となるサービスであり、同じApple Accountでログインしている限り、Macや他のデバイス間でデータを同期するのに役立ちます。 さらにiCloud Driveを使えば、ファイルの保存先としても利用できます。 ただ、その使用を始めると「iCloud DriveがMacの容量を取るのはなぜ?」と思うようになるかもしれません。 そのまま放置していると、100GB〜400GB程度まで増えてしまうこともあります。 だからこそ、ファイルが蓄積する前に対策しておくべきです。 このまま読み進めて、iCloud Driveのファイルを整理して空き容量を確保する方法をご覧ください。
iCloud Driveとは
iCloud Driveは、iCloudのファイルストレージツールです。 これは、Google Drive、OneDrive、Dropboxとの間でファイルをコピーしたり、他のデバイスとの同期や共有、そしてアプリケーションから直接ファイルの保存ができるという点で似ています。
MacのiCloud Driveはどこにあるの?
iCloud Driveには、FinderウィンドウのサイドバーのiCloudの欄からアクセスが可能です。 また、iPhoneやiPadの「ファイル」のアプリを使用したり、icloud.comにログインしてアクセスすることもできます。
サイドバーに表示されない場合は、Finderウィンドウを開いた状態で「Command + ,」を押してFinderの「設定」を開いて「サイドバー」のタブから「iCloud」の欄の「iCloud Drive」のチェックボックスを選択します。
注意:iCloud Driveはサードパーティ製のアプリではなくシステムサービスなので、完全に終了することはできません。
iCloudを使っているのにストレージが一杯になる理由
iCloud Driveにファイルを保存すると、特にインターネット接続が遅い時に、ファイルをより早く開くことができるので便利です。 そして、これはオフライン状態でもファイルへのアクセスができることを意味します。
では、なぜiCloud DriveがMacの容量を取るのでしょうか? 一般的な理由はこちらです:
- 同期:デフォルトの設定では、iCloud Driveに保存したすべてのものはMacにミラーリングされます。 つまり、iCloud Driveに保存されているファイルはMacにも保存されます。
- キャッシュ:iCloudは一部のファイルをキャッシュして、迅速なアクセスを可能にしています。
- ファイルバージョン:キャッシュに加えて、ファイルのバージョンもiCloud Driveに保存される事があります。
- ストレージの最適化機能:Macのストレージが不足している場合、macOSはMacからiCloud Driveにファイルをオフロードする場合があります。
ファイルがiCloud Driveだけに保存されて、Macの容量を取らない方が理想的かもしれません。 幸いにも、Mac上でiCloud Driveが占めている容量を減らすオプションがあります。 そこで、iCloudのストレージが一杯になった時の対処法を紹介します。
iCloud DriveがMacの容量を多く取っている場合の解決策
Macの空き容量を解放
Macの起動ディスクの残り空き容量が心配な場合や、単に空き容量を増やしたい場合には、できることがいくつかあります。 まずは、削除すべきだったのに削除されなかった一時ファイル、Mac上に存在しないアプリの設定ファイル、古いキャッシュファイル、使っていない言語のファイル等の不要ファイルの削除から作業を行います。
これらすべてのファイルを手作業で探し出してゴミ箱にドラッグするのは、とても大変で時間が掛かる作業です。 ただし、その必要はありません。CleanMyMacの「クリーンアップ」機能が代わりにそれを行ってくれます。 これはMacをスキャンして不要ファイルを検出し、ワンクリックでそれらを削除できます。 または、検出されたものをチェックして、削除する対象を判断することもできます。 このスマートなツールを利用する方法はこちらです:
- CleanMyMacの無料トライアルを入手する。
- 「クリーンアップ」>「スキャン」をクリックします。
- 「クリーンアップ」をクリックします。 クリーニングの前に詳細を確認して、安全に削除するファイルのカテゴリを選ぶこともできます。
CleanMyMacは、Macの空き容量を増やすもう1つの優れた方法にも役立ちます。これは、Macに存在するファイルで最大かつ最も古いものを特定して削除することができます。 最大のファイルを削除すると、すぐに多くの空き容量を確保できますが、長期間開いていないファイルの削除を行うことは、空き容量を増やす上で最も安心な方法です。
CleanMyMacの「大容量&古いファイル」ツールを使うと、双方を簡単に識別して、削除を行ったりアーカイブすることができます。 さらにこれには、複数の削除の選択肢があります。 実際に次の手順で確認が可能です:
- 「不要データ」>「スキャン」をクリックします。 スキャンしたい場所を選択します。
- 「すべてのファイルを確認」をクリックして、CleanMyMacが検出したファイルを確認します。
- 不要になったものを選択して「削除」をクリックします。 重複画像や類似画像も忘れずに確認しましょう。
ストレージの最適化を有効にする
次の対処法は、組み込まれている機能の利用です。 この便利なオプションは「Macストレージを最適化」という名前です。これをオンにすると、十分な空き領域がある場合にのみ、iCloud DriveのすべてのコンテンツがMacに保存されます。 空き容量が少なくなると、古いファイルはMacから削除され、iCloud Driveにのみ保存されます。 そしてその後は、必要なときにいつでもダウンロードすることができます。 以下の手順でオンにします:
- Appleメニューをクリックして「システム設定」を選択します。
- サイドバーからApple IDを選択して「iCloud」をクリックします。
- 「Macストレージを最適化」をオンにします。
TVアプリを使用している場合には、視聴するテレビ番組や映画がiCloudにあるだけでなく、Mac上のスペースも取っている可能性があります。 視聴した動画をiCloudに保存したままMacから自動的に削除する事で、今後も視聴できる状態ににすることができます。
- 「システム設定」から「一般」に進みます。
- 「ストレージ」を選択します。
- 「おすすめ」の下を確認します。 古いテレビ番組や映画がMac上のスペースを占有している場合には、それらを自動的に削除するオプションが表示されます。
iCloud Driveの空き容量を増やす方法
1. iCloud Driveから不要ファイルを削除
iCloud Driveをファイルごとに整理するのが面倒だと感じるのは、当然のことかもしれません。 これは退屈かつ、確実に時間のかかる作業です。 しかし、CleanMyMacの「クラウドのお掃除」機能を使うと、自力での作業を完全にスキップできます。
このツールは、iCloud Driveの概要を表示して、どのファイルが最も多くの容量を取っているのかであったり、不要な大容量項目をハイライト表示してくれます。 あとは内容を確認して削除するだけです。 その手順は以下の通りです:
- CleanMyMacの無料トライアルを開始します。
- サイドバーから「クラウドのお掃除」>「iCloudに接続」に進みます。
- iCloudアカウントが同期されたら「スキャン」をクリックしてストレージを分析します。
- 数クリックでファイルを確認し、大きなファイルや重複ファイルを削除するだけです。
iCloud Driveに空き容量を確保したければ、不要ファイルを自力で削除する方法があります。 これはFinderから行うことができます:
- 新しいFinderウィンドウを開いて、サイドバーからiCloud Driveに移動します。 そこになければ、Finder設定 (Command + カンマ) に移動して、サイドバータブの「iCloud」の下の「iCloud Drive」の横のチェックボックスをオンにします。
- 不要になったファイルやフォルダを選択して「ゴミ箱」に入れます。
- 「ゴミ箱」を空にします。
2. デスクトップと書類フォルダの無効化
iCloudの「デスクトップと書類フォルダ」の機能を使うと、Macのデスクトップフォルダと書類フォルダを他のMacやデバイスと同期することができます。 複数のMacをiCloudアカウントに接続している場合、これはとても便利です。 ただし、これはiCloudの容量を使います。 必要でなければ、これはオフにします:
- 「システム設定」から「Apple ID」をクリックします。
- 「iCloud」を選択します。
- 「iCloud Drive」をクリックします。
- 「デスクトップと書類フォルダ」をオフにします。
3. macOSのおすすめを確認
また、iCloud Driveの空き容量を増やすためにmacOSによって提供される推奨事項を確認することもできます。 それを見るには、次の手順を行います:
- 「システム設定」>「Apple ID」>「iCloud」に進みます。
- 「アカウントのストレージ」の横にある「管理」をクリックします。
- ここからiCloud Driveで容量を取っている原因を確認することができます。 各カテゴリをクリックすると「iCloudから削除」というオプションか、このスペースを解放するための推奨事項が表示されます。
以上で、iCloudがMacの容量を大きく取っている場合の対処法がお分かりいただけたのではないでしょうか。 また、これで一部の容量を解放する方法や、iCloudに空き容量を確保する方法もご理解いただけたと思います。
よくある質問
ファイルや写真にはどれくらいのiCloudストレージが必要ですか?
これはユーザーによって異なります。 まずは無料の5GBから始め、必要次第でプランを変更してみましょう。 iCloudの良い点は、いつでもアップグレードやダウングレードが可能な柔軟性です。
MacをiCloudからサインアウトすれば、ローカルの空き容量を増やせますか?
いいえ。 完全にサインアウトするより、「ストレージを最適化」を有効にするほうが適切です。 また、ローカルとiCloudの両方で不要なデータを整理して、重要なファイルのための空き容量を常に確保しておきましょう。
Macでクラウドのみに保存をしたい場合、iCloud Driveよりも良い選択肢はありますか?
OneDriveは、iCloud Driveより柔軟な代替手段として検討できます。 これはローカルに保存するかクラウドのみに保存するかをファイル単位で手動で選択できます。 その一方で、iCloudは日付に基づく自動最適化を行い、iCloud Driveの設定で選択した項目をすべて自動的に同期します。 「Macストレージを最適化」を有効にしている場合、新しいファイルはMacに保存され、古いファイルはクラウドに移動 (ローカルからは削除) されます。
外付けドライブのようにiCloud DriveでもファイルをMacの外に保存することはできますか?
できません。iCloudはファイル単位の手動管理に対応していないためです。 その代わりに、実際の外付けドライブを使うか、OneDriveやGoogle Driveなどのサービスを利用する選択肢があります。 また、オーディオブックや大容量ファイルなど、特定のファイルの種類だけをローカルやクラウドに振り分けるといった指定もできません。
同期設定をオフにしたのに、iCloudの使用量が表示され続けるのはなぜですか?
それはバグの可能性があります。 もしくは、ローカルに残っているファイルのバージョン、システムのメタデータ、キャッシュなどが原因かもしれません。 Macを再起動してみましょう。それで直ったという報告がRedditでは確認できます。
iCloud Driveではなく外付けドライブを保存先として使うべきですか?
それは、ご自身のニーズ次第です。 外付けドライブはサブスクリプション料金がかからないので、一般的に安く済みます。 また、ファイルを外付けドライブにコピーするときにコンピューターからファイルを削除して、空き容量を解放することもできます。 ただし、MacBook ProやMacBook Airのような持ち運び用のMacでは外付けドライブを常に接続できないことが多く、その状態だと必要なデータにアクセスできず、データを失ったように感じるかもしれません。
閲覧やプレビューだけしたいのに、ファイルが自動でダウンロードされるのを防ぐ方法はありますか?
最も確実な手段は、Webブラウザからicloud.comにサインインしてファイルにアクセスすることです。 なお、Finderで開いたり、クイックルックやプレビューなどのツールで開いた場合も、ダウンロードされることがあります。