macOSはバックグラウンドで実行される数百ものプロセスやサービスで構成されており、マウスやキーボードの使用からアプリケーションの実行、iCloudとのデータの同期まで、あらゆることを行うことができます。 多くの場合、これらのプロセスは目に見えないようなものです。 そこに存在することにすら気付くようなものでなく、それらによって使われるシステムリソースもほとんどありません。 しかしながら、何か問題が起きた場合に、それらを参照するエラーメッセージが表示されたり、その中のプロセスの1つが大量のシステムリソースを消費している事があります。 launchdは、その中のサービスの1つです。
launchdとは
launchdは、Macの起動時に最初に起動するデーモンとも呼ばれるサービスの1つです。 これはmacOSのUnixコアであるカーネルの直後に立ち上がる起動デーモンで、プロセスID (PID) は0か1です。 この役割は、他のデーモンをロードして実行することです。 これはバックグラウンドで継続的に実行され、サービスが実行していることを確認したり、必要であればサービスを停止したり、Macの使用中に必要な追加サービスがあれば、それを起動します。 これがなければMacは動作しません。 そして多くの場合において、これはリソースもほとんど使用しないものです。
launchdをMacの起動エージェントやログイン項目と混同すべきではありません。 これらは両方とも実行するにはlaunchdが必要ですが、それらは別々であり、サードパーティのアプリやサービスによってインストールされるものです。
launchdが大量のリソースを消費時に起こる事
この役割の大半はMacの起動が終わると完了するので、Macの使用中にlaunchdが大量のリソースを消費することはほとんどありません。 launchdが使っているCPUサイクルやメモリは「アクティビティモニタ」から確認することができます。
- 「アプリケーション」>「ユーティリティ」と進み「アクティビティモニタ」を起動します。
- CPUの列のヘッダーをクリックして、CPUサイクル順にタスクを並べ替えます。
- launchdが見当たらない場合、それはリストの一番下の方にあるので良い状態です。
- 確認したい場合には、検索バーから検索を行います。
launchdがCPUの30~40%程の多くのリソースを使用している場合には、Macの再起動を行ってみます。 これで解決するはずです。
ヒント:Macのlaunchdには、Macで実行されているすべてのバックグラウンドサービスを一覧表示する独自のターミナルユーティリティの「launchctl」があります。
- 「アプリケーション」から「ユーティリティ」へと進み「ターミナル」を起動します。
launchctl list
と入力してReturnキーを押します。- 実行中のサービス一覧を確認します。
起動デーモンや起動エージェントとは
これらは、オペレーティングシステムとサードパーティ製のアプリによって使用されるサービスで、launchdのロード直後のMacの起動時にロードされるものです。 これらには、Microsoft Officeなどのアプリの自動アップデートチェッカーや、起動時に読み込まれるメニューバー項目のランチャーが含まれます。
Macで問題のあるプロセスに対処する方法
Macの起動時に読み込まれる起動エージェントやログイン項目によって、速度が低下するなどの問題が起きる事があります。 Macの起動時に開く項目をすべて削除することで、問題が解決するか確認してみます。CleanMyMac Xは、バックグラウンドで実行され、CPUの過負荷を引き起こすすべてのサテライトアプリとプロセスを迅速に特定して削除するのに役立ちます。
- CleanMyMac Xのダウンロードとインストールを行い起動します。
- 「最適化」機能をサイドバーから選択します。
- 「ログイン項目」をクリックします。
- 削除したい項目を選択します。
- 「削除」を押して「起動エージェント」に進み、不要なものをそこから削除します。
launchdは、Macのバックグラウンドで多数実行される重要なプロセスの1つです。 このケースにおいて、launchdは他のプロセスやデーモンのロードを可能にするサービスです。 ほとんどの場合は、その存在にも気付かないようなものです。 ただし、問題が発生した際には、上記の手順を行う事で、すぐに解決することができます。