MacのDNSキャッシュを削除する方法：手作業で行う方法と自動的な削除方法

ドメインネームシステム (DNS) は、インターネットアクセスに不可欠な要素の1つです。 アドレスバーに入力した名前をIPに変換することで、Webサイトにアクセスすることができます。 他のシステムと同様、Macはキャッシュにデータを保存して、サイトの読み込み方法を理解するときに参照するメモリのように機能します。 しかしながら、たまに問題が起こり、Webサイトにアクセスできなくなることがあります。 その場合には、DNSキャッシュのクリアを行います。 これは難しい作業ではありません。様々なmacOSのバージョンでDNSをリセットするために必要な一連の手順を説明します。

DNSキャッシュとは

DNSキャッシュとはなんでしょうか？ それは最後に訪問したWebサイトに帰属するドメイン名のリストのとこです。 最近のブラウザ履歴とは異なります。 ドメイン名の情報は、例えば174.142.192.113のように数字でコード化されています。

例えば、Webサイトが新しいドメインに移行すると、そのDNSアドレスが変わります。 当然のことながら、古いDNSキャッシュに依存しているMacはそのページにアクセスできなくなります。

つまり、DNSキャッシュとは、この数値情報を人間が読めるウェブサイト名に変換するための記録帳のような役割をはたしています。 DNSキャッシュを削除した後、一部でウェブサイトの読み込みが遅くなったと感じるかもしれませんが、これは完全に正常な状態です。 お使いのMacがそれらの記憶を無くしてしまい、最初からアクセスを試みているためです。

DNSキャッシュを綺麗にする必要がある理由

DNSキャッシュを消去する理由はいくつかあります。 最も良い効果は、使用しているブラウザを高速化することで、ブラウジング体験を向上させることができることです。 また、保存されているキャッシュファイルを空にすることで、ブラウザのパフォーマンスを向上させることもできます。

DNSキャッシュのクリアとは

DNSキャッシュを消去すると、コンピューター上のローカルに保存されているキャッシュが削除されるので、新しいDNSリクエストが行われたときに、そのデバイスはDNSサーバーからこの情報を再び取得する必要があります。

DNSキャッシュを手作業や自動的に削除する方法

MacでDNSキャッシュを消去する方法はいくつかあります。 まず、最も簡単な方法は、Macのクリーナーアプリによる自動的な削除です。 この次に、手作業で行う手順を説明します。

1. ワンクリックでDNSキャッシュを綺麗にする方法

上記で説明したように、これらの古いキャッシュファイルを手作業で削除することもできます。 しかし、とあるアプリを使用すれば、もっと簡単にできます. このアプリはMacPaw社が開発したCleanMyMacというものです。 Appleにも公認されているMacのメンテナンスアプリとしてよく知られているアプリです。

DNSキャッシュを消去することは、CleanMyMacの機能の中に含まれています。 DNSキャッシュをCleanMyMacを使って消去するために、まずこちらから無料でアプリをダウンロードしましょう。

このオプションは、CleanMyMacをインストール後の「パフォーマンス」のタブにあります。 先ほどのスクリーンショットをご覧ください。 「実行」をクリックすると、キャッシュが自動的にクリアされ、インターネットの設定が最適化されます。

ブラウザのキャッシュ自体をクリアすることも、試す価値のあることです。(DNSリストの削除とは違います) CleanMyMacを開くと、すべてのブラウザに対して自動的にこの作業を行うことができます。

これにより、アクセスに関する小さな問題が修正され、スペース容量が空く可能性があります。

1. CleanMyMacを開きます。
2. サイドバーの「クリーンアップ」のタブから「スキャン」>「全てのタスクを表示」をクリックします。
3. 見つかった項目のリストを確認して「クリーンアップ」をクリックします。

たったこれだけです - これですべてが元通りになるはずです。 または以下の方法をお試しください。

2. MacOSでDNSキャッシュを削除する方法

ターミナル操作には慣れていますか？ 慣れていなくても問題ありません。 必要なのは、ターミナルアプリを起動して、いくつかのコマンドを貼り付け、実行するだけです。

1. DockにあるLaunchPadを開き、検索バーに「Terminal」と入力します。
2. コマンドラインに以下を貼り付けます：
   sudodscacheutil -flushcache; sudo killall -HUP mDNSResponder
3. 「Return / Enter」を押し、パスワードを入力して、もう一度「Return/Enter」を押します。
4. ターミナルを終了します。

   

3. 古いバージョンのmacOSでDNSをクリアする方法

基本的にやることは同じですが、ターミナルでのコピー&ペーストのコマンドがOSごとに異なります。

4. Linux上でDNSキャッシュを削除する方法

LinuxでDNSキャッシュをクリアする前に、systemd-resolvedがアクティブになっていることを確認しましょう。 ターミナルウィンドウを開いて、次のコマンドを入力します：

sudo systemctl is-active systemd-resolved

Activeと表示されていたら、DNSキャッシュを削除するコマンドを入力します：

sudo systemd-resolve --flush-caches

実行後にメッセージなどは表示されませんが、次のコマンドを実行することで正常に動作したかどうかを確認できます。

sudo systemd-resolve --statistics

「Current Cache Size」が「0」になっていれば、DNSキャッシュの削除に成功していることになります。

MacでのDNSキャッシュの削除は頻繁に行うものではありませんが、ネームサーバーエラーのトラブルシューティングには有効な方法です。 お使いのOSに適したコマンドを使用すれば、数秒で問題を解決することができます。

よくある質問

MacのDNSキャッシュをクリアするには管理者権限が必要ですか？

はい必要です。 これは、コマンドで「sudo」を使用する必要があり、管理者権限がないと実行できません。

DNSキャッシュの消去を行うと、閲覧履歴やCookie、そして保存されたパスワード等は消去されますか？

いいえ、これはブラウザ関連データとは何の関係もないものです。 DNSレコードのみが消去されます。

MacでDNSキャッシュを消去する以外に有効な方法はありますか？

今回あげた手法が専門的すぎると感じた場合は、ブラウザのリセットや再インストールを行ってみてください。 また、ブラウザのキャッシュを削除することでも、古いDNSエントリを更新することができます。