Macを開いてみたら、「この画面は監視されています」というメッセージが表示されているのを想像してみてください。 多くのユーザーによると、このメッセージはロック画面に表示されることも多く、通常はメニューバーの上部に表示されます。
いきなり出てくると、恐怖感を感じる人も多いでしょうが、この問題は簡単に対処できます。 メッセージが表示される理由と対処法について、このまま読み進めてみましょう。
「この画面は監視されています」というメッセージの意味とは?
「この画面は監視されています」というメッセージの解決策を探る前に、なぜこれらのメッセージが表示されるのかを知っていきましょう。以下が主な原因です:
- 画面の共有によるもの:Macの画面を共有する際にメッセージが表示される場合があります。 ローカルでの共有や遠隔での共有、どちらも発生の可能性があります。
- サードパーティ製のアプリ:今回は、Macにインストールされているアプリで画面共有のアクセスが使用されている場合があります。 許可を与えたことを忘れたりしてませんか?それが原因だったりします。
- AirPlay:ビデオのストリーミングや画面のミラーリングは、便利なMacの機能です。 それが原因で「この画面は監視されています」のようなメッセージが表示されることがあります。
- 画面録画:画面を録画している場合に表示されることもあり、サードパーティアプリが観察している場合と同じメッセージが表示されます。
- マルウェア:残念ながら、Macはマルウェアに感染している場合もあり、マルウェアの中には画面を観察して、あなたの機密情報や行動に関する詳細を収集するものがあります。
お使いのMacで「この画面は監視されています」というメッセージを解決する方法
メッセージの原因となるものがわかったところで、問題を解決するために何ができるかを紹介していきます。 ここでは、上記で説明したすべての原因に対する解決策を紹介します。
共有設定を確認する
前述の通り、画面共有は、ローカル環境・リモート環境問わず可能です。 ただ、自分の意思による共有以外にミスによって発生している場合があります。 簡単に確認できるので、対処しましょう:
- Appleのメインメニューから、「システム設定」>「一般」>「共有」と進みます。
- 画面共有がオフになっていることを確認します。
- また、「リモート管理」もオフであることを確認しましょう。
これで解決したら良いですが、そうでない場合は、次の対処法を実行してみましょう。
どのアプリが画面にアクセスできるかを確認する
Macにインストールしたアプリが画面にアクセスしようとすると、Macの画面が観察されていますというメッセージが発生する場合があります。 この場合、問題はメッセージの鬱陶しさだけでなく、プライバシーに関わることもあります。 アクセス許可を確認することで、問題の解決だけでなく、大切な情報が盗まれることも防いでくれます。
このアクセス権限を確認は次の手順で可能です:
- 「Appleメニュー」 > 「システム設定」 > 「プライバシーとセキュリティ」 > 「画面録画」に進みます。
- ここから、リスト上のアプリを確認し、画面へのアクセス権を与えたくないものは、「-」をクリックして削除しましょう。
プライバシーとセキュリティをさらに強化するために、「プライバシー」の他のタブを開き、不要な権限を削除してください。
表示されるアプリに見覚えがない場合は、それらをアンインストールするのが一番です。 アプリをゴミ箱にドラッグしてから、関連ファイルを探して捨てるか、専用のアンインストールツールを使って手作業で行うのがおすすめです。 手作業でそのようなファイルを探し出して消すのが面倒な場合は、先ほど紹介した CleanMyMac Xが利用できます。このアプリにはアンインストーラ機能が搭載されており、たった数秒でアプリを削除することができます。
- CleanMyMac Xを無料でこちらからダウンロードします。
- アプリをインストールした後、アプリを開き、サイドバーから「アンインストール機能」に進みます。
- 不要になったアプリを選択し、その名前の横にある「アンインストール」をクリックします。
たったこれだけです。アプリの削除がかつてないほど簡単になります。
AirPlay とスクリーンミラーリング機能をオフにする
AirPlayまたはスクリーンミラーリングが原因の場合もあります。 この機能は、すでに機能を使い終えているのにも関わらず、メッセージが表示される場合も確認されています。 次の手順を実行して確認していきましょう:
- メニューバーから「コントロールセンター」(スイッチのついたアイコンのようなもの)を開きます。
- スクリーンミラーリングをクリックします。
- 共有を停止したことが確認できたら、どのデバイスにも接続されていないことを確認しましょう。
次に、以下の手順で処理を行います。
- Appleのメインメニューから「システム設定」を開きます。
- 「一般」 > 「AirDrop と Handoff」に進みます。
- AirPlayを使用する予定がない場合はAirPlay レシーバーをオフにして、パスワードを入力して動作を確認します。
これでも「この画面は監視されています」というメッセージが表示されますか?その場合は、以下の処理を加えてやっていきましょう。
画面が録画されていないことを確認する
画面を録画する機能は、macOSに搭載されている便利で重要な機能の1つです。 標準搭載の機能を使って行うには、基本的にスクリーンショットユーティリティかQuickTime Playerを使用します。 Macで画面を録画する方法を知っているけれど、停止する方法を知らないという方も多くいるようです。 もし録画を終了していなければそれが「この画面は監視されています」メッセージの原因です。
その場合、「Command-Control-Esc」コマンドを押すだけです。 画面録画がこれで終了し、警告メッセージもすぐに消えるはずです。 このキーの組み合わせでうまくいかない場合は、メニューバーで画像にあるようなアイコンを探してください。 これをクリックすれば、完了です。
ここまで紹介した方法で多く場合は解決できるでしょうが、それでもまだ表示されるという場合は、最後の手段があります。
マルウェアをチェックする
これまでの項目を試しても効果がない場合は、Macがマルウェアに感染していないかどうかを確認しましょう。 Macはウイルスに感染しないという誤解がありますが、そんなことはなく、悪意のあるアプリがあなたのコンピュータに忍び込んでいる可能性があります。 「この画面は監視されています」をみて、Macの中に悪意のあるソフトがすでに入っており、カメラ等のアクセス権が変更されている場合、それはスパイウェアやランサムウェアの可能性があります。
そこで、この機会にコンピュータにマルウェアがないかスキャンしてみましょう。 ウイルス対策ツールの中には、無料でダウンロードしてコンピュータをスキャンできるものもたくさんあるので、それを利用するとよいでしょう。 ただし、マルウェアが発見され、それを除去する必要がある場合は、有料プランになることもあります。
これまでにも紹介してきている
CleanMyMac
X
には「ウイルスを削除」ツールも搭載しています。 Macで検出されたものをデータベースと照らし合わせ、安全性を確認します。 何も検出されなければ、お使いのMacは安全な状態であると言えます。 見つかった場合は、ボタンを一回クリックするだけで削除できます。
このMac専用のアプリは、macOS特有のキーロガー、バックドアウイルス、ワームを検出することができます。CleanMyMac X 無料版をこちらからダウンロードしましょう。 Appleによって公式に認証されているので、安全なアプリです。
ロック画面に「この画面は監視されています」というメッセージが表示されれば、誰しも不安を覚えると思います。 しかし実際は、自分がやった動作の結果として発生することがほとんどです。 そのため、しっかりと原因を知って対処していけば、問題なく解消できるはずです。