技術の向上スピードは素晴らしく、ビデオ編集の分野での変化はすごいものです。その結果多くのビデオ編集者の働き方が変化しています。 ハリウッドやLAに住んで、現地のスタジオでしかできなかった時代や、一つの処理を行うのに複数のアプリを使用しなければならなかった時代は終わりました。

リモートワークであっても、スタジオにいても、最新のプロダクションツールを使えば、世界中のどこからでもリアルタイムでコラボレーションができるようになりました。 何十種類ものアプリがある中で、Appleが開発するのFinal Cut Pro X(ファイナルカット、ファイナルカットプロ)は、ユーザー数の多いアプリの一種です。

プロの現場でも使用されているFinal Cut Proは、映画『ソーシャル・ネットワーク』やウィススミス主演映画で使用された実績を持ち、プロレベルで圧倒的な結果を出すことができる強力なツールです。 Final Cut Proは使いやすいインターフェイスを備えているので、趣味として小規模なコンテンツを簡単に作成することもできます。

これだけの性能を持つ有料ソフトなので、うまくポテンシャルを発揮するこことができれば、良い結果も期待できます。 しかし、時にFinal Cut Proの動作が非常に遅くなったり、止まってしまったりして、作業に影響を与えることもあるようです。

Final Cut Pro の動作が遅い理由

Final Cut Pro は素晴らしい機能を持ったソフトです:360度ビデオの編集・モーショングラフィックス・4K HDRのサポート、高度な色調補正ツールなどです。 しかし、そのような処理をするには、多くのファイル容量と処理能力が必要なのも事実で、それが動作不良や動作低下につながります。

専門店などの中には、通常、外部グラフィック処理ユニット(eGPU)の購入や追加のRAMの購入を勧めているところもあります。 しかし、RAMのアップグレードも限界があります! もちろん投資として、デバイスにお金をかけることも重要ですが、それ以上に効果があるかもしれないトリックを試してみましょう。


Final Cut Pro の動作を上げる方法

1. インポートの設定を変更する

Final Cut Proのアップロードを高速化する方法は、「最適化されたメディア」として映像を読み込むように設定を変更することです。 ProRes 422 でエンコードすることにより、タイムライン上でスムーズに動作し、レンダリングにかかる時間が短縮され、コンポジットでより良い色品質が得られることになります。 インポート設定を変更する方法はこちらです。

  1. ナビゲーションバーの「Final Cut Pro」メニューから「設定」を選択します。 キーボードショートカットの「Command-Comma」で開くこともできます。
  2. 「最適化されたメディアを作成する 」というボックスをチェックします。

2. バックグラウンドレンダリングをオフにする

バックグラウンドレンダリングをオフにすることは、Final Cut Proのビデオ処理を高速化する上で非常に効果的な方法です。 バックグランドレンダリングとは、リアルタイムで再生できないプロジェクトのセグメント用に一時ファイルを作成するプロセスです。 これをオンにしていると、Final Cut Proは作業中に常に別の処理も並行して行っていることになるので、結果として動作が遅くなることがあります。

リアルタイムでの再生が必要ではない限り、そこに割かれる処理能力を抑えることで、編集に集中できます:

  1. 「設定」> 「再生」のタブに移動します。
  2. 「バックグラウンドレンダリング」のチェックを外します。

3. プロジェクトファイルをまとめておく

使用している素材が複数の場所に分散していると、それぞれの場所を行き来する必要が出てくるため、Final Cut Pro の速度低下につながります。 これを避けるには、Final Cut Proのプロジェクトファイルをすべて1つのフォルダに移動して使用しましょう。

4. キャッシュファイルを削除

ストレージ容量を気にすることは、Final Cut Proをスムーズに動かすための重要な要素です。容量がいっぱいになると、Final Cut Pro の動作が遅くなる主な原因の一つになるからです。

まず、環境設定ファイルをきれいにすることから始めましょう。環境設定ファイルとは、アプリケーションの使用方法に関するデータを保存するキャッシュファイルの1つです。

  1. Final Cut Proを終了します。
  2. Option-Commandを押しながらアプリケーションをもう一度開きます。
  3. ボックスが表示されたら、「環境設定を削除する」をクリックします。

次に、自動バックグラウンドレンダリングによって蓄積される不要なレンダリングファイルを削除していきます。

徹底的にきれいにするために、ライブラリから全てのレンダーファイルを削除しましょう:

  1. アプリブラウザの「ファイル」メニューから「生成されたライブラリファイルの削除」を選択します。
  2. 「レンダーファイルの削除」>「全て選択」をクリックします。
  3. 「OK 」をクリックして確認します。

5. バックグラウンドで動作しているプログラムを終了させる

Final Cutの動作が遅くなるのは、バックグラウンドで他のプログラムやアプリケーションが動作していることが原因であることがあります。 これを避けるには、Macのネイティブタスクマネージャであるアクティビティモニタを使って、これらのアプリケーションをすべて終了しましょう。

  1. 新しいアクティビティモニタウィンドウを開きます。
  2. ナビゲーションバーから「メモリ」をクリックします。
  3. バックグラウンドで実行されている不要なプログラムを(すべて)選択します。
  4. 「X」をクリックして終了させます。

6. デスクトップ画面の整理

Macが本来の性能を発揮できないもう一つの要因として、デスクトップ画面が散らかっていることが考えられます。 これは、ファイルがプレビューサムネイルとして保存されるため、生成に処理能力を要するからです。 どうしてもデスクトップ置いておく必要がある場合は、スタック機能を使ってみましょう:

  1. Control キーを押しながらデスクトップをクリックします。
  2. Controlキーを押しながらデスクトップをクリックし、「スタックを使用」をクリックします。

7. ストレージの整理

使用したいファイルが複数場所にあると、Macはそれぞれのファイルにアクセスしなければならなくなるため、処理速度が低下します。

ファイルストレージの管理に関しては、コンピュータのメモリドライブに注目する必要があります。 目安としては、最低でも100GBの空き容量があると良いでしょう。 コンピュータのシステム情報にアクセスして、ディスク容量の大きさを自分で確認してください。

  1. デスクトップのナビゲーションバーから、「Apple」メニューをクリックします。
  2. 「このMacについて」>「ストレージ」の順にクリックします。
  3. 結果を確認し、100GB以上の空き容量があることを確認します。
  4. ない場合は、不要なメディアやアプリを削除しましょう。
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8. CleanMyMac Xを使って高速化する

手作業でのクリーニングに疲れていませんか? そして、たくさんのファイルを消したと思ったのに、Final Cut Proが非常に遅いと感じていますか? 原因は、まだ見つけれていない思いファイルにあるかもしれません。 ありがたいことに、このような作業を自動的にやってくれるプロフェッショナルなソフトウェアがあります。

簡単にMacをメンテナンスしたい方には大変おすすめのアプリです。CleanMyMac X は、クリーンアップ、スピードアップ、保護のすべてを行ってくれます。 体験版は無料ですのでぜひ試してみましょう。

  1. CleanMyMac X をダウンロードします。
  2. セットアップのインストーラの指示に従います。
  3. サイドバーから「システムジャンク」を選択し、「実行」をクリックします。
  4. コンピュータからどれだけ多くの不要ファイルをみつけられたかを確認して、「クリーン」を実行します。

    最適化、メンテナンス、アンインストールスキャンを繰り返すと、クリーンアッププロセスがさらに進み、すべての不要ファイルが自動的に削除され、お使いのMacは生まれ変わります。

    特に、「アンインストーラ」タブで、「Final Cut Pro」アプリを探し、「リセット」機能もおすすめです。このリセットボタンでは、Final Cut Proが工場出荷時の設定に戻り、長年にわたって蓄積された不要ファイルから解放されます。これで、Final Cut Proの速度問題を解決できるはずです。ぜひやってみましょう!