Macで隠しファイルを表示する方法

Macには秘密があります。 実は、ハードドライブやSSDに内には、数千ものデータが隠しファイルや隠しフォルダの形で存在しています。 ただし、心配は要りません。 これらのファイルとフォルダは全て、そこに存在するべきものです。 また、それらの多くは欠かす事が出来ない重要なデータでもあります。

これらのファイルの多くは、ご利用のMacのメインライブラリフォルダ内、もしくはユーザーフォルダ内の ~/Library フォルダに存在します。 これらのライブラリフォルダは両方とも非表示になっていますが、その中にはアプリの設定などを保存しているフォルダとファイルがあります。

この記事では、Macの隠しファイルを表示して、ライブラリフォルダを可視化する方法について解説していきます。

Macの隠しファイルとは?

隠しファイルの背景については、macOSのUnix時代に遡る必要があります。 実は、“.”から名前を付ける規則はUnix由来のものです。 その為、普通のファイルの名前を“.”で始める形にはできず、 その場合にはOS Xはそれを非表示にします。

それらのファイル自体には、ファイルとフォルダのアクセス権情報や、アプリケーションのサポートファイル、設定ファイルなどのデータが含まれています。

ファイルとフォルダが非表示になっているのには、多数の理由があります。 ほとんどの場合においては、Macのスムーズな実行に不可欠なデータが含まれている為、干渉するべきではありません。 また、多くのユーザーにとっては、それらを表示したりアクセスする意味はありません。 そして、仮にそれらが全て表示されるようであれば、ご利用のMacが酷く散らかっているように感じるはずです。

Macで隠しファイルを表示する方法

隠しファイルをMacに表示させる前に、それらには隠されている理由があることを理解しておきましょう。 それらに含まれるデータは、リスクを知らずに削除や変更が加えられた場合、大混乱を引き起こす可能性があります。

例えば、もし ~/Library を表示する目的が、アンインストールしたプログラムのアプリケーションサポートファイルを手作業で削除する事だとしたら、CleanMyMac Xなどの専門のアンインストーラの利用を検討するべきです。 そうする事で、アプリケーションに関連付けられている全てのファイルをワンクリックで簡単に削除する事ができます。 CleanMyMac Xは、こちらから無料でダウンロードできます。

CleanMyMac Xを利用すると、要らなくなった全ての隠しファイルを削除することもできます。 これらのファイルの多くは、作成されて使用された後に不要なものになります。 これらは、ご利用のハードドライブの容量を無駄に取る要因です。 CleanMyMac Xは、ご利用のMacをスキャンして、そのようなシステムジャンクを識別し、数ギガバイトものディスク容量を素早く簡単に空ける事ができます。

Macで隠しファイルを表示したいのであれば、Finderから次の手順を実行します:

  1. 新しいFinderウィンドウを開き、サイドバーの”場所”の下にあるMacの名前をクリックします。
  2. Macintosh HDや、ご自身で設定した名前の起動ディスクをクリックします。
  3. Command-Shiftキーを押します。 (たったこれだけです。) これで、“.”から始まる名前のファイルやフォルダが沢山表示されるはずです。
  4. それらを再び非表示にするには、Command-Shiftキーを長押しします。 同じコマンドを再び行うだけです。

Macの~/Libraryフォルダを表示する方法

~/Library フォルダを表示する方法はいくつかあります。 最も簡単な方法はこちら:

  1. DockからFinderをクリックします。
  2. 新しいFinderウィンドウを開き、ユーザーフォルダに移動します。 (注意:サイドバーにない場合は、Finderメニューに移動して”環境設定”から、”サイドバー”を選択して、ホームフォルダの横にあるチェックボックスをオンにします。)
  3. メニューから”移動”をクリックします。
  4. Option (Alt) キーを長押しします。
  5. ドロップダウンメニューのホームの下に、ライブラリが表示されるはずです。 それをクリックします。

もしくは、次の手順でライブラリフォルダを表示する事ができます:

  1. DockからFinderをクリックします。
  2. メニューの”移動”から”フォルダへ移動”をクリックします。
  3. 表示されるウィンドウに“~/Library”と入力します。

これら双方の方法では、Finderウィンドウを閉じると、ライブラリフォルダは再び非表示になります。 上記の手順を再度実行する事で、必要な時に表示するのは簡単ですが、いつでもアクセスできるようにする為の方法もいくつか存在します。

最も簡単な方法は、ライブラリフォルダをFinderのサイドバーにドラッグすることです。 これにより、そのショートカットがそこに残ります。 ~/Library を常に表示しながら、Finderウィンドウのサイドバー項目を増やしたくないのであれば、次の手順でそれが実行できます:

  1. DockからFinderをクリックします。
  2. ”表示”メニューをクリックして、”表示オプションを表示”を選択します。
  3. ウィンドウの下部にある”ライブラリフォルダを表示”にチェックを入れます。

ターミナルを使用してmacOSに隠しファイルを表示させる方法

特に冒険心が強い方であれば、ターミナルのコマンドラインインターフェイスを使用する事で、隠しファイルと隠しフォルダを表示する事ができます。 その手順はこちらです:

  1. アプリケーションのユーティリティフォルダ、もしくはSpotlight検索からターミナルを開きます。 Finderの”移動”メニューを使用する事で、ユーティリティフォルダへ直接移動する事も可能です。
  2. 次のコマンドを入力、もしくはコピペします:defaults write com.apple.Finder AppleShowAllFiles true
  3. エンターキーを押します。
  4. 次を入力します: killall Finder

ファイルを再度非表示にするには、上記の手順を繰り返し、手順2の最後の部分の”true”を”false”に置き換えます。

ターミナルを使用してファイルやフォルダを非表示にする方法

ここまでの内容で、Macの隠しファイルと隠しフォルダを表示する方法について解説しましたが、もしかするとプライバシーの観点から、他のファイルやフォルダを隠す方法が気になっているかもしれません。 これを行う為のアプリケーションやユーティリティは、サードパーティによるものが多数存在しますが、ターミナルを使えばご自身でもそれを行う事ができます。

  1. ターミナルを起動します。
  2. 次を入力します: chflags hidden
  3. スペースバーをクリックします。
  4. 隠したいファイルやフォルダをFinderからターミナルのウィンドウにドラッグします。
  5. コマンドの入力後に、ターミナルに表示されるファイルやフォルダへのパスが表示されます。
  6. エンターキーを押して、コマンドを実行します。

これで、ターミナルウィンドウにドラッグしたファイルやフォルダが非表示になります。 再度これを表示するには、前述したいずれかの方法で隠しファイルを表示する事ができます。

常にそのファイルを表示するには、上記の手順を使用しますが、手順2で次を入力します:chflags nohidden


ご覧のとおり、ご利用のMacから隠しファイルや隠しフォルダを表示する方法はとてもシンプルです。 これを行うにはいくつかの方法があり、一時的に表示したり、ずっと表示される状態にする選択も可能です。

しかしながら、隠しファイルを表示できるからといって、必ずしもそれを行うべきではありません。ファイルを誤って削除したり変更したりすると、Macで混乱が生じる可能性があるので、これらのファイルは最初から非表示になっている事をご理解ください。 つまり、隠しファイルを覗く事に問題はありませんが、それらの意味を理解していない限りは、隠しファイルには関わらないようにしましょう。

Macを整理したり、アプリケーションをアンインストールする場合には、CleanMyMac Xなどの専門のアプリケーションをご利用ください。 これは、存在すら気づかなかったような全ての不要ファイル、アドオン、壊れたログインアイテム、キャッシュ、大容量で古いファイル等を安全に削除する事ができるものです。 ほとんどの場合において、隠しファイルを探す必要すらありません。何故なら、CleanMyMacが全ての作業をしてくれるからです。

また、これらのファイルの多くは、ユーザーフォルダのライブラリフォルダ (~/Library) に保存されている事もお伝えしました。 このフォルダは、デフォルトでは非表示になっていますが、上記の手法で表示したり、表示された状態を保つ事もできます。

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