Macで突然ファイルを開けなくなったり管理できなくなった時に、多くのトラブルシューティングガイドで紹介される対処法の1つが「ディスク権限の修復」です。 かつてのOS Xバージョンにはこの機能が搭載されていましたが、Appleはユーザーがアクセスや変更を行える範囲を制限することで、システムファイルのアクセス権が保護されるようになりました。
現在はワンクリックで素早く修復することはできませんが、macOSに標準搭載されているツールを使えば、依然としてアクセス権の問題を解消することができます。 ここでは、Macで実際にディスクアクセス権を修復し、アクセス権の問題を修正する方法を紹介します。
ディスクのアクセス権とは?
macOSのディスク権限は、ファイルとフォルダの両方を開いたり、変更したり、削除できる人を決定するので、ファイルの安全性を保つために用いられます。 これらは、特定のアプリ (もしくは、Macを共有している場合は他のユーザー) が、関係のないシステムファイルに侵入して変更したり、削除できないように設計されています。 これにより、システムが不安定になることを防ぎ、特定のユーザーのファイルを他のユーザーが見れないように維持することができます。
Mac上の全てのファイルとフォルダには、関連付けられたアクセス許可のセットが付属しています。 Appleコミュニティからの抜粋:
「Mac OS Xにインストールを行う物の多くは、パッケージファイル (ファイル名の拡張子は ".pkg") からインストールされます。 パッケージファイルから何かをインストールするたびに「部品表」ファイル (ファイル名拡張子は「.bom」) がパッケージのレシートファイルに保存されます。Mac OS X v10.5以前のバージョンの場合、このファイルは /Library/Receipts/ に保存されます。 これらのファイルは多くのディスク容量を取るものではないので、ゴミ箱に入れるべきではありません。 それぞれの「.bom」ファイルには、そのパッケージによってインストールされたファイルの一覧と、各ファイルの適切なアクセス許可が含まれています。」
アクセス権の修復が必要な理由
古いバージョンのmacOSでは、システム全体のファイルアクセス権に問題が発生することが実際にありましたが、現在のMac用OSではこの扱い方が大きく変わっています。 システム整合性保護 (SIP) と呼ばれる中核的なセキュリティ機能のおかげで、重要なシステムファイルとそのアクセス権は、自動的に保護や維持されるようになっています。
それでも、アクセス権の問題が発生することはあり得ますが、その多くはユーザーアカウントのホームフォルダに関連するものです。 これは、別のMacからデータを移行した後、バックアップから復元した後、あるいは特定のアプリケーションが不具合を起こした場合などに発生することがあります。
もしファイルに関する問題が起きている場合は、ホームフォルダのアクセス権に問題があるのかもしれません。通常とは異なる挙動の例としては、次のようなものがあります:
- アプリが正しく動作しない
- 自分のフォルダ内のファイルの移動、削除、保存ができない
- ファイルやフォルダにアクセスする権限がないというエラーメッセージが表示される
Macのディスクアクセス権を自動的に修復する方法
El Capitan以降のバージョンのmacOSをご利用であれば、ディスクのアクセス権を修復する選択肢が無くなっており、これは特定のMacのトラブル発生時に解決することが難しい事を意味します。CleanMyMac にはディスクアクセス権に関する機能が含まれているため、アクセス権の問題が発生した場合に役立つ小さなツールとなります。
無料のCleanMyMacトライアルを開始します。それが完了したら、以下の手順に進みます:
- CleanMyMacを起動します。
- 左側のサイドバーメニューから「パフォーマンス」を選択して「スキャン」をクリックします。
- スキャンが完了したら「全てのタスクを表示」を選択して「メンテナンスタスク」を選択します。
- ボックスにチェックを入れて「ディスクのアクセス権を修復」を選択して「実行」をクリックします。
CleanMyMacはシステムのスキャンを行ってディスクのアクセス許可を確認し、欠陥のあるアクセス許可を自動的に修復します。
以上で全て完了です。 これでMacが通常通り動作するようになるはずです。 Macが正常に動作しているように見えても、その状態を維持するために定期的に修復を行うべきです。 破損した全てのアクセス権がパフォーマンスに影響を与える訳ではないとは言え、それを修正する必要がないということではありません。
ディスクアクセス権を手動で修復する方法
Macを長く使っているユーザーであれば、トラブルシューティングで定番の「ディスクのアクセス権の修復」というツールを覚えているかもしれません。 しかし、これは今ではほとんどのユーザーにとって過去のものになりました。 新しいバージョンのmacOSでは、システム整合性保護 (SIP) と呼ばれるセキュリティ機能が使われており、ソフトウェアアップデートやシステムの変更時にファイルアクセス権を自動的に修復するよう設計されています。 SIPは、/System や /usr といった保護された場所やプロセスを変更できないように、ルートアカウントに制限をかけることで機能します。 これにより、ウイルスがルート権限を取得してシステムファイルに感染する事を防ぐことができます。
ただし、もしあなたがEl Capitanより前のバージョンのmacOSを使用している場合は、「ディスクユーティリティ」から「ディスクのアクセス権の修復」機能を引き続き利用できます:
- 「Command + Space」のショートカットでSpotlightを開いて「ディスクユーティリティ」を選択して進みます。
- 左のサイドバーのメニューから「Macintosh HD」を選びます。
- 「First Aid」のタブをクリックします。
- 「ディスクのアクセス権の検証」をクリックします。 この手順を行うと、ディスクユーティリティがハードドライブ内をチェックして、破損していたり不適切なアクセス権を検出し、修復のために一覧表示します。 これには数分掛かる場合がありますが「詳細を表示」を選択する事で、進行状況のモニタリングが可能です。
- 「ディスクのアクセス権を修復」をクリックして、ディスクユーティリティがアクセス権を確認して修復するまで待ちます。
ディスクのアクセス権に関する問題が原因で、Macが正常に起動しない場合は、リカバリーモードからディスクユーティリティにアクセスできます。 それを行うには、起動時に「Command + R」のキーを長押しします。
既存のオペレーティングシステムの上から新しい (もしくは古い) バージョンのmacOSをインストールする場合、Macはインストールの一部としてディスクアクセス権の修復を行う為、全く新しい状態から利用を始める事ができます。
特定のアプリの権限を管理する方法
必要に応じて、ファイルやアプリのアクセス権を管理することができます。 それを行うためには、「情報を見る」のパネルからアクセス権を確認します。
- アクセスしたいアプリやファイルを右クリックします。
- 開いたメニューから「情報を見る」をクリックするか、アプリやファイルを1度クリックした後に「Command + I」でそれを表示します。
- 「共有とアクセス権」の欄を確認します。 そこからアクセス権を「読み/書き」または「読み出しのみ」に変更する事ができます。
ただし、場合によっては「アプリケーションを開く権限がありません」というエラーメッセージが表示されることがあります。 これは、比較的新しいmacOSのバージョンにおいて見られるものです。 これは特定のアプリを実行する事ができず、どの権限が不足しているのかも教えてくれないので、最初の解決策が通用しません。
とはいえ、この問題は簡単に解決できます。 以下を1つ1つ順番に試してみましょう。
ソフトウェアをアップデート
アップデートが利用可能であれば「システム設定」 > 「一般」 > 「ソフトウェアアップデート」に移動して、画面上の指示に従ってmacOSのアップデートを行います。
また、問題が発生しているアプリが最新バージョンかどうかを確認することも重要です。 App Storeを開き、左側のメニューから「アップデート」を選択します。 あるいは、メニューバーにあるアプリ名をクリックし、そこからアップデートを確認することもできます。
アカウントに必要な権限があるか確認
管理者権限を持たずにファイルやアプリを変更しようとすると、アクセス権の問題に直面することがあります。現在使用しているユーザーアカウントの種類を確認するには、「システム設定」を開き、「ユーザとグループ」をクリックします。 現在ログインしているユーザーの横にある「i」をクリックして「このユーザにこのコンピュータの管理を許可」の項目をオンにします。現在のユーザーに管理者権限がなければ、アカウントを追加する必要があるかもしれません。
これで、アクセス権の問題が解決でき、ファイルやアプリへのアクセスや変更が可能になったはずです。 お読み頂きありがとうございます!