音楽やポッドキャストを聴くため、あるいはFaceTime通話のためにMacBookのスピーカーを使用している場合、ザーやバチバチっといった音が発生することがあります。 そのようなノイズは、かすかではありますが、耳障りなものから、かなり大きなブーンという音まで、さまざまです。 いずれにせよ、クリアな状態と比べると悪いことは確かなので、できるだけ早く直したと考える人も多いでしょう。 幸い、スピーカー自体のハードウェア的な問題である可能性が案外低く、ソフトウェアで対処できる可能性が高いのが救いです。 この記事では、新しいMacBook Proのスピーカー音が割れたり異音がする場合の対処法をご紹介します。

MacBookのスピーカー音が割れるのはなぜ?

MacBook Proのスピーカー音割れるのはなぜ?と自問自答する人も多いでしょう。 MacBook Pro M1/M2/M3や、その他の様々なMacにおいて、スピーカーのプツプツ音にはハードウェアとソフトウェアの2つの原因が考えられます。 ハードウェアに関連する原因には、過度の湿気、水分、ほこり、ごみ、さらには電気的な干渉などがあります。 ソフトウェアの場合は、ソフトウェアの競合、バグ、オーディオドライバの問題、MacのCPUにかかる負荷の高さなどです。

MacBookのスピーカーの音割れを直すコツは、まず原因を特定することです。それでは早速やっていきましょう。

お役立ち情報

MacBook M1 Proのスピーカーの音割れは、より広範囲のMacの問題の症状である可能性があります。 実際、これは最新のMシリーズのモデル以外のMacにも当てはまります。 ソフトウェアの問題を抑える方法の1つは、定期的なメンテナンスの実行です。 車と同じように、Macも定期的にメンテナンスすることで、より長持ちし、よりスムーズに動くようになります。

1つのアプリでMacを管理する方がはるかに簡単です。 オススメはCleanMyMacです。 この「パフォーマンス」の機能では、Spotlightのインデックス再作成、ディスクアクセス権の修復、メールの高速化などを行うことができます。これらはすべて数クリックだけで完了するものです。 こちらからCleanMyMacをダウンロードして、実際にお試しください。


MacBookのスピーカー音が割れるときの直し方

Macのあらゆる問題を特定し、解決しようとする場合、可能性の高い原因から排除するのが常に最善の方法です。 徐々に優先度の高いものから低いものにかけてみていきましょう。 ソフトウェアの原因は対処しやすいので、まずはソフトウェアからみていきます。

1. MacOSのアップデートをチェック

    MacOSを最新の状態に保たれていますか? お使いのmacOSのバージョンにバグがあり、新しいバージョンでは修正されている可能性があります。 システム設定>一般>ソフトウェアアップデートでアップデートがないか確認しましょう。 利用可能なものがあれば、インストールしてください。

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    2. アプリケーションをアップデートする

      音割れは特定のアプリでのみ発生するのか、一般的なものかどちらでしょうか? よく分かっていない場合はさまざまなアプリを試して、どのアプリで異音が発生するかを確認してください。 音量レベルも変更してみましょう。 複数のアプリで発生している可能性がありますが、それぞれの音量レベルは異なります。 特定のアプリだけで発生する場合は、そのアプリのアップデートがあるかどうかを確認します。 App Store対応アプリの場合は、App Storeアプリを起動し、「アップデート」セクションに移動します。 App Store以外のアプリの場合は、アプリを開き、メニューバーでアプリ名をクリックし、「アップデートを確認」を選択します。

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      3. Macを再起動

        複数のアプリケーションで問題が発生し、macOSをアップデートしても直らない場合は、Macを再起動しましょう。 再起動すると、一時ファイルが消去され、起動ディスクのチェックが実行されるため、多くの問題が解決します。

        4. バックグラウンドで起動しているアプリを確認

          再起動しても問題が解決しない場合は、バックグラウンドで動作しているアプリが原因かもしれません。 他のアプリが消費するCPUリソースを制限するように設計されたアプリを使っていませんか? もしそうなら、それが原因かもしれません。 一部のアプリは、他のアプリがCPUサイクルを使いすぎるのを防ごうとするあまり、音楽やその他のオーディオ出力を再生するアプリにオーディオ出力の問題を引き起こすような方法で制限をかけてしまうことがあります。 そのようなアプリを使用している場合は、そのアプリを無効にして効果があるかどうか試してみてください。 もし効果があった場合は、アプリのアップデートがないか確認しましょう。 アップデートがない場合は、開発元に問い合わせてみるのも一つの手です。

          5. オーディオ機器を取り外す

            外付けマイク、オーディオインターフェイス、外付けスピーカーなどのオーディオ機器がMacに接続されている場合は、それらを取り外してみましょう。 サードパーティ製のオーディオドライバがインストールされている場合は、それらをアンインストールしてから再インストールすることも可能です。

            6. サンプルレートの調整

              Macのスピーカーが使用するサンプルレートは、あなたが聞くオーディオの品質に影響を与えます。 通常は44.1kHz、つまりCDの音質に設定されています。 それ以上に設定されている場合、MacのCPUに負担がかかり、音割れの原因になっている可能性があります。 その解決方法はこちらです:

              1. アプリケーション>ユーティリティと進み、Audio Midi 設定を開きます。
              2. サイドバーでMacBookのスピーカーをクリックします。
              3. 「フォーマット」が44.1kHzに設定されていることを確認します。
              4. そうでない場合は、メニューをクリックして44.1kHzに設定します。

              7. アクティビティモニタでCPU使用率を確認

              先に述べたように、スピーカーの音割れの原因として考えられるのは、MacのCPUが非常に酷使されていることです。 アクティビティモニタを使って、CPUサイクルを消費しているプロセスが実行されているかどうかを確認できます。 アプリケーション>ユーティリティと進み、アクティビティモニタを開きます。 CPU列の上部をクリックして、プロセスが消費しているCPUの量順にプロセスを並べ替えます。 何か異常はありませんか? CPUサイクルを100%近く使っているプロセスがありますか? もしあれば、それらを選択し、ツールバーの「x」をクリックします。 これで音割れが解消されているか確認しましょう。

              8. スピーカー周りを掃除

              MacBookスピーカーの音割れの原因となるハードウェアの問題の1つは、スピーカー周りのホコリです。 柔らかいブラシを使ってスピーカー周りを掃除しましょう。 キーボード掃除機があれば、それを使ってみるのもよいでしょう 圧縮空気スプレーを使ってホコリを吹き飛ばす方法もあります。 ただ、スピーカーに空気を吹き込むと、Macにホコリやゴミが入り込み、解決できない問題が発生する危険性があるので、注意して行いましょう。

              9. ターミナルからcoreaudioを強制終了

              オーディオを管理するプロセスに問題があって、MacBook Pro M1/M2/M3のスピーカーでプツプツ音が発生する事があります。 このプロセスを強制終了して、問題が解決するかを確認します。

              1. 「アプリケーション」>「ユーティリティ」と進み「ターミナル」を開きます。
              2. 次のコマンドを貼り付けます:sudo killall coreaudiod
              3. 「Return」キーを押します。
              4. パスワードを入力して、再び「Return」キーを押します。

              もしくは、アクティビティモニタを開いてcoreaudiodのプロセスを探すこともできます。 ツールバーの「×」をクリックしてこれを終了します。

              10. 外部スピーカを確認

              今のところ何をやってもうまくいかない場合は、MacBookのスピーカー自体に問題があるのか、それともオーディオ出力全般に問題があるのかを確認する価値があります。 外部スピーカーを接続するのもひとつの方法です。 お使いのMacに3.5mmヘッドフォン・ソケットがあり、対応したスピーカーをお持ちなら、それを接続してみて、音割れするかどうかを調べてみてください。 ヘッドフォンやイヤフォンを使うこともできます。 外部スピーカーでも音割れが発生する場合は、スピーカーのハードウェア的な故障ではなく、ソフトウェアの問題があることを示しています。

              11. 異常があるアプリをアンインストール

              特定のアプリケーションでのみ問題が発生していて、アップデートしても解決しない場合は、そのアプリをアンインストールしてから再びインストールを行ってみます。複数のアプリでこれを実行して、それらに関連するすべてのファイルを確実に除去し、完全にアンインストールを行う上で最も簡単な手段は、CleanMyMacの「アプリケーション」機能の利用です。 「アプリケーション」の機能に進んだら、アンインストールしたいアプリを選んで「アンインストール」をクリックするだけです。

              あとはすべてCleanMyMacが行ってくれます。 その後、最初からアプリの再インストールを行います。

              12. Macを別の場所に移動する

              他の電気機器がたくさんある場所でMacを使用している場合、その機器からの干渉がMacBookのスピーカーの音割れを引き起こしている可能性があります。 MacBookを別の部屋に移動し、問題がまだ残っているかどうかを確認してください。 問題がなければ、音割れの原因が見つかったことになります。

              13. セーフモードで起動

              何らかの拡張機能がサウンドに干渉している事が原因で、MacBookのスピーカーがプツプツ音を立てている可能性があります。 これを確認するには、Macをセーフモードで起動します。セーフモードでは、最も重要なプロセスのみが読み込まれます。 異なるMacのモデルについては、以下の手順に従ってください。 そして、問題が解決したかを確認しましょう。

              Intelの場合

              1. Macをシャットダウンして10秒間待機します。
              2. Macを再起動して、Shiftキーを押し続けます。
              3. ログインウィンドウが表示されたら、Shiftキーを離します。

              Appleシリコンの場合 (M1/M2/M3)

              1. Macをシャットダウンして10秒間待機します。
              2. 起動オプションウィンドウが表示されるまで、電源ボタンを押し続けます。
              3. 起動ディスクを選択します。
              4. Shiftキーを押しながら「セーフモードで続ける」をクリックします。
              5. Shiftキーを離します。

              問題が解決した場合は、通常どおりに再起動して、再び確認してみます。 これで問題が解決する可能性があります。 もしくは、拡張機能を1つずつ無効にして、機能するかを確認します。

              14. Apple診断の実行

              Macを認定サービスセンターに持ち込む前の最後のヒントは、Apple診断を実行することです。 これは、ハードウェアの問題の検出に役立つ組み込みツールです。 ご利用のMac向けの手順については、こちらの記事をご覧ください。

              15. Macを正規サービスセンターに持ち込む

              ここまで何をやってもダメだった場合、他にできることはApple StoreのGenius Bar(お近くのApple StoreまたはApple正規サービスセンター)に予約を入れることです。 何が原因で音割れするのか、そしてそれを直すにはどうすればいいのかをアドバイスしてくれるはずです。

              MacBook Proのスピーカーは劣化しますか?

              理論的には、「する」という答えが正解です。 スピーカーの振動板(音を出すために振動する部分)は物理的な部品であるため、時間の経過とともに弾力性が失われたり、破損したりする可能性があります。 この可能性が高いのは、スピーカーを頻繁に使用し、特に音楽再生時に最大音量またはそれに近い音量に設定している場合です。 実際には、MacBookのスピーカーは問題なく何年も使えるはずです。 劣化が始まっても、おそらく気づくことはないでしょう。

              MacBookのスピーカーの音が割れる原因には、ハードウェアやソフトウェアなどさまざまなものがあります。 この問題を解消する鍵は、原因を特定し、それを取り除くことですが、それには試行錯誤が必要かもしれません。 紹介したステップに従って考えられる原因を取り除けば、MacBook Proのスピーカーの音割れを直す方法を見つけられるかと思います。 またこの方法はあらゆるMacで利用できる方法です。