MacBookのファンの騒音を直す方法:Macのファンがうるさい8つの理由
Macは大変人気な機種ですが、使っている理由として、他のPCに比べてファンの音が出にくいというのがあると思います。 実際、多くのケースではそうです。 しかし、あるとき突然、ジェットエンジンののような音が鳴り始めることがあります。 「Macのファンの音がなんでこんなに大きいのだろう?」と困っている方にこの記事はピッタリです。 この記事では、Macのファンの音がうるさい理由を説明し、その問題を解決するための簡単な方法を紹介します。
Macのファンがうるさい理由
特にMacBookにおいては、今にもMacがおかしくなりそうなファンの音に感じてしまう経験がある方も多いと思います。 Macのファンが非常にうるさくなる理由を以下で説明します。
高負荷なタスクやリソースを大量に消費するアプリの実行 | これらのアプリはファンの音を大きくし、CPUに大きな負荷をかけ、メモリを過剰に消費するので、オーバーヒートを引き起こす可能性があります。 |
外部からの要因 | 空気の循環が悪かったり、室温が高すぎたりすると、Macのファンの騒音の発生に繋がる可能性があります。 ファンにほこりが溜まっていたり、通気口が何かで塞がれている場合も同様です。 |
アダプタ | 公式のアダプタを利用していない場合には、Macのファンの騒音問題が発生する可能性があります。 |
それではファンの音を減らし、同時にMacを冷却する安全な方法をいくつか紹介していきます。
Macファンノイズを削減する方法
Macの冷却ファンの音が大きい場合、いくつかの解決策があり、かなり早い段階でコントロールすることが可能です。
1. 空気の循環を良くする
時にはベッドの上でMacを使いたくなることもあるでしょう。 しかし、布団や柔らかい枕がMacのファンの動作に影響を与えることを忘れてはなりません。 柔らかい表面にMacを置くと、マシンの通気口を覆ってしまい、熱をどうにか逃がそうと、ファンの動作が速くなったり、音が大きくなったりする場合があります。
平らで硬めのの場所にMacを利用するのが最も簡単な方法ではあります。 また、作業を中断することになりますが、一度macをクールダウンするために数分程度触らずに置いておくというのも有効です。
より長期的な解決方法としては、ベッド上での使用を目的とした、Macのホルダーやスタンドが販売されています。 毛布などの柔らかい場所からMacを少し浮かせ、みやすい角度にすることで、使う姿勢もよくなり、音の対策にも繋がります。
2. メモリと処理能力の解放
短期的にも長期的にも有効なもう一つの解決策は、処理能力を大量に消費している原因を突き止めることです。 その原因は、バックグラウンドで実行されCPUを消耗するアプリやプロセスである可能性があります。
何が処理能力を奪っているかを調べるには、まずアクティビティモニタをみてみましょう:
- アクティビティモニタを開きます(アプリケーション > ユーティリティ)。
- CPUタブには、実行中のタスクとアプリのリストが表示されます。 リソースを多く消費しているものが一番上に表示されます。
- タスクをクリックし、左上の「X」マークを押して、プロセスを終了させましょう。
メモリに大きく負荷を掛けている動作の終了
メモリを大量に消費するアプリケーションやプロセスを特定して終了させる方法としてより簡単で早い方法があります。CleanMyMac Xは、Macの使用中にタスク使用量を監視し、停止などの操作が簡単にできるメニュー機能を搭載しています。 このアプリはAppleから公式認証を受けており、無料版があります。
- CleanMyMac Xを無料でこちらからダウンロードしましょう。
- アプリを開きます。
- メニューバーに移動し、CleanMyMac Xのアイコンをクリックします。
- CPUをクリックします。 CPUの管理画面が表示されます。
CleanMyMac Xは、CPUを激しく消耗し、その結果ファンに過大な負担をかけているアプリを特定できます。 それらのアプリは、「CPUの使用量が多いアプリ」という項目に表示されます。 終了したいアプリの横にある「終了」をクリックしましょう。 これで完了です!
3. Macの温度の確認
最後に試すべき事は、ご利用のMacの温度チェックです。 これにより、過熱によってファンの騒音が発生する場合を理解できます。 温度を確認するためには、サードパーティ製のアプリが必要になります。
例えば、TG Proというアプリはその機能を搭載しています。 これは有料 (約10ドル) のアプリで、Macの温度をモニタリングする事が可能になります。 MacBookの通常の温度範囲は45度から66度です。 そのため、長期間にわたって温度の高い状態が続くと、ファンの音だけでなく、ハードウェアのダメージにも繋がってしまう可能性があります。
オーバーヒートへの対処法が気になるようであれば、こちらのガイドから解決方法をご覧ください。
4. 正規のアダプタを使用していることを確認する
Appleは公式アクセサリーの使用を推奨しており、アダプターも例外ではありません。 Macのファンの音問題に気づいたら、使っているアダプタが公式のものであるかを確認しましょう。 もう一つ使える豆知識:アダプタをまずMac接続してから主電源に接続しましょう。
5. Macのホコリを拭き取る
Macのファンは、しばらく掃除していないと溜まってMacの動作に影響が出ることがあります。 ホコリがたまり、適切な空気循環ができないのが、音がうるさくなる原因です。 掃除機を利用して、ホコリを取り除いてあげましょう。 ただし本体を傷つけないよう、距離を置いて利用することが必要です。 また、空気スプレーでホコリを飛ばすこともできます。自分で対処する自信がない場合は、電子デバイスクリーニングの専門家に依頼するのがよいでしょう。 修理店でも問題なく行ってくれるはずです。
6. 冷却ファンのテスト
お使いのMacが継続的に規定より多くの熱が発生していると、冷却装置が不安定になっていることがあります。 継続したオーバーヒートは、ファンだけでなく、マシン全体にダメージを与える可能性があります。
またファンによってMacBookを冷却できなくなると、Macが突然再起動することなどもあります。
Apple診断を走らせる(Apple ハードウェアテスト)
Apple診断でハードウェアに不具合がないかを診断していきましょう。まずは、キーボード、スピーカー、マウス、ディスプレイ等、すべての外部デバイスを取り外します。 次にお使いのMacモデルに応じて、以下の操作を行います。
ApAppleシリコン搭載のMacpleシリコン搭載のMacの場合:
- Macを再起動します。
- Macの起動時にそのまま電源ボタンを押し続けます。
- 起動オプションのウィンドウが表示されたら、電源ボタンを離します。
- 「Command + D」で診断を実行します。
- Apple Diagnostics(診断)が自動的に実行されます。 終わったら、診断結果を見てその結果に応じて対応策を実行しましょう。
Intelチップ搭載のMacの場合:
- Macの起動時にDキーを長押しします。
- 進行状況のバーが表示された時、もしくは言語選択を求められた時にキーを離します。
終了すると、診断された問題がリスト形式で表示されます。
7. Macにウイルスが存在するかを確認
コンピュータがマルウェアに感染すると、処理の過多によってMacファンが無駄に使用され、高音になることも珍しくありません。 それは、ウイルスやマルウェアがシステムリソースを大量に消費し、メモリやCPUを使用するからです。
ブラウザの設定やアクティビティ・モニターをチェックすることで、手作業でマルウェアを探し出すこともできます。 しかし、多くのものはうまく隠れるよう設計されているので、それ用のアプリを使用することをおすすめします。 おすすめはCleanMyMac X というアプリのマルウェア削除機能です。 これまでに紹介しているCleanMyMac Xという専門アプリは、あらゆる脅威を迅速かつ効果的に検出するだけでなく、常アップデートされているデータベースとバックグラウンドでシステムを監視するツールを備えています。 そのため、感染に気づかないまま放置されることを防いでくれます。
このツールの使用方法は以下のとおりです:
- CleanMyMac Xを開きます(こちらから無料ダウンロード)。
- サイドバーにある「ウイルスを削除」をクリックします。
- 「スキャン」をクリックします。
- スキャンが完了すると、問題なしと表示されるか、検出された脅威のリストが表示されます。 「削除」をクリックします。
8. SMC設定のリセット
SMCとはSystem Management Controller の略です。 ファン、プロセッサー、マザーボードなど、Macのハードウェアの管理を担っています。 ファンの音がうるさい場合、SMCの設定をリセットすることで解決できる可能性があります。
取り外し不可能なバッテリーを搭載したMacの場合(現在使用されている大半はこれです):
- 電源コードを抜きます。
- アップルメニュー > システム終了を行います。
- シャットダウンが完了したら、キーボードの左端にある「Shift-Control-Option」を押します。
- 4つのボタンを10秒間押し続けます。
- すべてのキーを離し、電源ボタンを押すと、リセットが完了しMacが再起動します。
取り外し可能のバッテリー搭載のMacの場合:
- お使いのMacの電源を切ります。
- バッテリーを取り外します。
- 電源ボタンを5秒間押したままにします。
- バッテリーを戻します。
- 電源ボタンを押して、Macの電源を入れます。
Apple T2 Security Chipを搭載した新しいMac(2018年以降のMac)では、手順が若干異なります:
- Macの電源を完全に切ります。
- Control-Option-Shiftキーを7秒間押し続けます。
- 次に、電源ボタンを加えて、電源 + Control-Option-Shiftキーを7秒間保持します。 途中で電源が入ったり切れたりすることがあるでしょう。
- キーを離し、数秒待ってから、Macの電源を入れましょう。
Appleシリコン搭載のMac は再起動のみで大丈夫です。
Macを少し休ませ、必要のないときに重いアプリや不要なアプリが起動しないようにすると、コンピュータが冷えて正常に動作するようになります。 それでも問題が解決しない場合は、ハードウェアの故障の可能性があります。 その場合は、AppleストアやApple社の認定を受けた修理店やにご相談ください。