Time Machineは、Macに搭載された最も重要な機能のひとつです。外付けドライブにすべてのファイルを自動的にバックアップし、誤って削除してしまった場合でも簡単に復元できます。

しかし、Time Machineでバックアップを実行できないことがあり、その場合は以下のような問題が1つ、または複数発生することがあります。

  • バックアップ中にエラーが発生する(例:「操作を完了できませんでした。」)
  • 「バックアップを準備中」の状態がいつまでも終わらない
  • Time Machineが外付けドライブを認識しない

幸い、すぐに試せる解決方法が7つあります。 すべてご紹介していきます。

Time Machineバックアップに失敗したら?

コンピュータを最新のmacOSバージョンにアップグレードした後に、残念ながら多くのMacユーザーは、Time Machineでのバックアップの問題に直面する事が報告されています。 ほかにも、次のような原因が考えられます。

  • 空き容量の不足:ドライブがいっぱいになっている、またはドライブが空でも、最初のバックアップに必要な容量が不足している
  • 処理の中断:特に、バックアップ中にMacがスリープ状態になる
  • 破損した「.inProgress」ファイル:前回のバックアップ処理が正常に終了しなかった場合に発生し、「バックアップを準備中」のまま進まなくなる原因にもなる

原因が何であれ、Time Machineがバックアップを作成できない場合のトラブルシューティングのヒントをご紹介します。

1. 少し待ってみる

バックアップに関しては、しっかりと待つということも必要です。 Time Machineをセットアップする時にバックアップに時間がかかることはごく自然のことです。 一晩くらいはバックアップするのに時間がかかると見積もっておきましょう。

それでもバックアップが進まない、または準備段階が終わらない場合は、今後紹介する解決方法をやっていきましょう。

お役立ち情報

Macの正しいバックアップ方法がわかりませんか? バックアップについて知りたいことがすべてわかるAppleのガイドをぜひご覧ください。初めてバックアップを設定する方法や、バックアップからMacを復元する方法も解説されています。

2. 現在のバックアップを停止してみる

しばらく待っても効果がなく、上記で説明したような問題が発生した場合は、現在のバックアップを停止してみましょう。 その方法はこちらです:

  1. Appleのメインメニューから、「システム設定」>「一般」と進みます。
  2. Time Machineをクリックします。
  3. プログレスバーが表示されます - xをクリックしてバックアップを停止します。
    プログレスバーが表示されます - xをクリックしてバックアップを停止します
  4. または、メニューバーのTime Machineアイコンをクリックして、「このバックアップをスキップ」を選択します。
  5. このバックアップを停止
  6. メニューバーから「バックアップを開始」をクリックし、新しいバックアップを開始しましょう。
  7. バックアップを開始

何らかの理由でメニューバーにTime Machineアイコンが表示されない場合は、「システム設定」>「メニューバー」の順に開き、Time Machineの横にあるチェックボックスを選択します。

システム設定 –コントロールセンター

3. Time Machineと外付けハードドライブのファイルシステムの互換性を確認する

Time Machineによるバックアップを妨げる可能性のある問題の1つは、外付けハードドライブが適切にフォーマットされておらず、Time Machineとの互換性がない事が考えられます。

WindowsのFATやNTFSは、多くの外付けドライブのデフォルトのファイルシステムとして使用されています。しかし、Time Machineはそれらを使用できず、ネイティブのmacOSフォーマットが必要になります。

外付けハードドライブのフォーマット確認方法:

  1. 外付けハードドライブをMacに接続します。
  2. Finderの左側のサイドバーからドライブを選択して「情報を見る」をクリックします。Command + I のキーボードショートカットを使って表示する事もできます。
    外付けハードドライブのフォーマット確認方法
  3. ドライブのフォーマットは、フォーマットの横にある情報のリストに表示されます:
    ドライブのフォーマットは、フォーマットの横にある情報のリストに表示されます

外付けドライブがサポートされていないフォーマットのいずれかである場合には、Macのバックアップとして使用する前に、正しく再フォーマットを行う必要があります。 Time Machineを使用するには、外付けドライブをGUIDパーティションテーブル (GPT) でMac OS拡張 (ジャーナリング) としてフォーマットする必要があります。

重要:まず、MacBookまたは外付けドライブに保存されている重要な情報を、別のドライブまたはiCloudにバックアップします。 再フォーマットすると、ドライブ内のすべてのデータが消去されます。

ディスクユーティリティを使用して外付けドライブをフォーマットする手順は以下のとおりです:

  1. 外付けハードドライブをMacに接続します。
  2. Finderから「アプリケーション」>「ユーティリティ」>「ディスクユーティリティ」に進みます。
  3. ディスクユーティリティで、左側のリストから外付けドライブを選択します。
  4. ウィンドウの上部から「消去」を選択します。
  5. ポップアップウィンドウからドライブの名前を変更して、そのフォーマットを変更する事ができます。 フォーマットをMac OS拡張 (ジャーナリング) に変更して「消去」をクリックします。
ディスクユーティリティを使用して外付けドライブをフォーマットする手順は以下のとおりです

    これで外付けドライブが互換性のあるフォーマットになるので、Time Machineでバックアップが可能になるはずです。

    ご存知でしたか?

    Time Machineの代わりに、サードパーティ製の代替アプリを使用することもできます。 詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

    4. バックアップの対象から大容量ファイルを除外する

    大きすぎるファイルによってTime Machineバックアップが失敗することがあります。 そのような場合は、一部ファイルをバックアップから除外することをお勧めします:

    1. システム設定」を開き、「一般」>「Time Machine」と進みましょう。
    2. 「オプション」をクリックし、「+」をクリックしてバックアップから除外する項目を追加しましょう。 フォルダ全体または個々の大きなファイルを選択できます。 これらのファイルは後でいつでも「-」ボタンをクリックして削除することができ、そうすると再びバックアップ対象に含まれます。
    バックアップの対象から大容量ファイルを除外する

    大きなファイルをバックアップから除外することは、Time Machineの問題を解決するだけでなく、外付けドライブの容量を節約するのにも役立ちます。 しかし、これらのファイルがなぜ大きくなっているのか明確に知っていますか? そしてそのファイルは本当に必要なものでしょうか? もし不要なものであれば、お使いのMacから削除することをお勧めします。

    もちろん、Finderからファイルを探すこともできますが、より迅速な方法はCleanMyMacを使うことです。 これは、大きなファイルや数ヶ月間も開いていないファイルなど、Macをスキャンしてあらゆる種類の不要なものを見つけます。 どうせ使わないのであれば、コンピューターのストレージ容量を取っている意味はないですよね?

    CleanMyMacの使用方法は以下の通りです:

    CleanMyMac の「大容量&古いファイル」機能を使用することです
    1. CleanMyMacの無料トライアルを入手する。
    2. アプリを開いて「不要データ」に進みます。
    3. 「スキャン」をクリックして、完了するまで待ちます。
    4. ここで「すべてのファイルを確認」をクリックして、容量が大きくて不要なファイルを削除します。

    こうすることで、Mac上の空き容量を素早く増やす事ができ、不要なファイルがバックアップされないようにすることができます。

    CleanMyMacを使う理由

    • 「不要データ」機能を使用すると、サイズの大きいファイル、長期間使用していないファイル、重複ファイル、類似画像など、ユーザー1人あたり平均84項目を検出して削除できます。
    • 「クリーンアップ」機能では、不要なファイルに加えて、ログファイルやキャッシュなどのジャンクファイルも削除できます。初回スキャンでは、安全に削除できるジャンクファイルが平均10GB以上検出されます。
    • 「アプリケーション」機能を使用すれば、数回クリックするだけでアプリをアンインストールし、関連する残存ファイルも削除できます。ユーザー1人あたり、不要なアプリや残存ファイルなど、アプリ関連の項目が平均5件検出されます。

    これら20種類以上のツールを、7日間無料でお試しいただけます — 無料トライアルはこちら。

    5. Time MachineバックアップのインデックスからSpotlightを除外する

    Time Machineバックアップの問題は、Spotlightがディスク上のデータにインデックスを付けていることが原因である場合があります。 その場合、Time MachineバックアップのインデックスからSpotlightを除外することで解決することがあります。 その手順はこちらです:

    1. 「システム設定」>「Spotlight」に移動します。
    2. 「検索のプライバシー」をクリックします。
    3. 「+」をクリックし、バックアップフォルダーを見つけましょう。
    4. 「選択」をクリックして除外します。
    Time MachineバックアップのインデックスからSpotlightを除外する

    6. ローカルスナップショットを削除する

    Time Machineがバックアップできないもう一つの原因として、破損してしまっている以前のスナップショットとの競合が考えられます。 これを解決するには、古い(壊れている可能性のある) スナップショットを削除し、再度バックアップを試してみましょう:

    1. ターミナルを開きます。
    2. ターミナルに tmutil listlocalsnapshots / と入力し、エンターを押します。
    3. tmutil deletelocalsnapshots の後に削除したいスナップショットの名前を貼り付けてリターンキーを押します。例えば tmutil deletelocalsnapshots 2022-12-16-001600という感じです。名前部分を自分のマシンに合わせて変更しましょう。
    4. 残りのスナップショットに対しても同様の処理を行いましょう。
    ローカルスナップショットを削除する
    ローカルスナップショットとTime Machineのフルバックアップの違いとは?

    ローカルスナップショットとは、Macの内蔵ドライブに1時間ごとに保存される一時的なバックアップです。外付けドライブが接続されていない状態でも、ファイルをすぐに復元できます。 Time Machineのフルバックアップは、外部ドライブに保存される永続的かつ包括的なコピーです。 macOSは、スナップショットを24時間後、またはストレージの空き容量が必要になった場合に自動的に削除します。

    7. Time Machineを整理して再度バックアップ

    Time Machine は、動作の補助のためにいくつかの追加ファイルを使用します。 Time Machineに障害が発生した場合、動作を補助するために一時的に使用していたファイルがいくつか残されてしまう事があります。 これらのファイルを安全に削除して、Time Machineをクリーニングする事で、バックアップに関する問題が解決する場合があります。

    それを行うには、まずTime Machineをオフにします:

    1. システム設定」を開き、「一般」>「Time Machine」と進みましょう。
    2. 「オプション」をクリックし、「バックアップの頻度」から「手動」を選択します。
    Time Machineを整理して再度バックアップ

    次に、Time Machineの作業ファイルをクリーンアップしましょう:

    1. Finderを開きます。
    2. 外付けハードドライブを選択します。
    3. 「Backups.backupdb」のフォルダを開いて「.inProgress」で終わるファイルをゴミ箱に移動します。
      「Backups.backupdb」のフォルダを開いて「.inProgress」で終わるファイルをゴミ箱に移動します
    4. ゴミ箱を空にします。
    5. Mac を再起動する。

    この後に、Time Machineを再びオンにして、新しいバックアップを開始します。

    補足のヒント:Time MachineがNASにバックアップできない場合の対処法

    MacをNAS(ネットワーク接続ストレージ)にバックアップしていて、バックアップが失敗する場合は、以下の方法を試してみます。

    • 「システム設定」>「一般」>「Time Machine」の順に開き、バックアップ先を一度削除してから再び追加
    • ネットワークを確認:安定した接続を確保し、MacとNASの両方が同じネットワークに接続されていることを確認
    • MacBookとNASを再起動
    • SMB経由でNASを再接続(SMB3を有効化)
    • ユーザー権限を確認:NASの共有フォルダに読み出し/書き込み権限が設定されていることを確認
    • Synologyを使用している場合は、共有フォルダに容量制限を設定し、Time Machine用のフォルダとして指定
    • ASCII以外の文字を避ける:Macの名前とNASの共有名に特殊文字が含まれていないことを確認

    まとめ

    Time Machineでバックアップできない場合は、次の対処法が特に効果的です。

    • そのまま一晩待機
    • 処理が止まっている場合は、バックアップを停止してから再び実行
    • ディスクのフォーマットを確認(「Mac OS拡張(ジャーナリング)」であることを確認)
    • 非常に大きなファイルをバックアップ対象から除外し、Time MachineのバックアップをSpotlightのインデックス作成対象から除外
    • 破損したスナップショット、または「.inProgress」ファイルを削除

    この記事で分かったように、Time Machineのバックアップは、様々な原因によって失敗する可能性があります。 しかし、少しずつ原因の候補を潰していけば、この問題を解決できないことはありません。今回の記事で紹介したヒントが参考になり、問題を解決してすべて重要なファイルをバックアップできるようになったら幸いです。 これからもMacのアップデートを楽しみにしていきましょう。

    よくある質問

    新しいmacOSで作成されたTime Machineバックアップは、どのmacOSバージョンと互換性がありますか?

    macOS Big Surより新しいバージョンでTime Machineバックアップを作成した場合、「移行アシスタント」を使用して、それより古いバージョンのmacOSへ復元することはできません。 これは、対応しているフォーマットが異なるためです。古いバージョンのmacOSでは、外付けドライブにHFS+形式が使用されていました。 ただし、システム全体を復元することはできなくても、個別のファイルを復元することは可能です。

    Time Machineは、バックアップするファイルをどのように判断しますか?

    最初のバックアップでは、すべてのファイルがバックアップされます。 2回目以降のバックアップでは、新規ファイル、変更されたファイル、または前回のバックアップ以降に更新されたファイルのみが対象となるため、すべてのファイルがコピーし直されるわけではありません。 これにより、バックアップにかかる時間を短縮し、ストレージ容量を効率的に使用できます。

    Time Machineのバックアップディスクには、どの程度の容量が必要ですか?

    複数世代のバックアップを十分に保存するには、Macのストレージ容量の2倍程度が理想です。 バックアップディスクの容量が小さすぎる場合、macOSからより大容量のディスクを選択するよう通知され、推奨されるディスク容量が表示されることもあります。 MacBookに実際に保存しているデータ量に対して十分な容量があれば、Macのストレージよりも小さいドライブを使用することもできます。 ただし、このようなドライブでは、その後のバックアップに十分な容量がない場合があります。

    Time Machineのバックアップに時間がかかるのはなぜですか?

    Time Machineのバックアップは、作業の妨げにならないよう、意図的に低い優先度で実行されます。 そのほか、初回バックアップのデータ量が多い、バックアップ前にウイルス対策ソフトがファイルをスキャンしている、VPNやファイアウォールが有効になっている、USBハブを経由して外付けドライブを接続している、Wi-FiやEthernet接続に問題がある、NASへバックアップしている、古いUSB 2.0対応ドライブを使用している、といった原因が考えられます。

    Time Machineのバックアップディスクを取り出せない場合はどうすればよいですか?

    多くの場合、バックアップがまだ完了していないことが原因です。 バックアップが完了するまで待つか、バックアップを停止してください。 また、Finderで開いているファイルはすべて閉じておきます。 それでも取り出せない場合は、「ディスクユーティリティ」を使用して強制的にマウントを解除するか、MacBookを再起動します。

    ロックまたは暗号化されたファイルが原因で発生する、Time Machineの「ファイルを利用できませんでした」というエラーを解決するにはどうすればよいですか?

    最も簡単な解決方法は、バックアップ処理中にMacが常に起動した状態に維持することです。 バックアップが完了するまでMacを使用し続けるか、スリープ設定やロック画面の設定を変更し、Macがスリープ状態になったりロックされたりしないようにしましょう。